梁に使うH形鋼とは

鉄骨工事に欠かせない鋼材、それは梁に使うH形鋼です。

鋼材を扱う上で基本になるH形鋼を今回はご紹介していきます。

目次

H形鋼とは

H形鋼とはアルファベットのHの形をした鋼材です。

ウェブとフランジがあり下記の部分をウェブとフランジと言います。

どっちがウェブでどっちがフランジかわからなくなることが最初の頃は多いです。
そんな時にはランジは一二三(ひみ)の二なので二つあるのがフランジと覚えておいてフランジ以外がウェブだと覚えておきましょう。

H形鋼はサイズによって呼び名が違う

H形鋼には細幅(ほそはば)、中幅(ちゅうはば)、広幅(ひろはば)といった3つの種類があります。

これはH形鋼のサイズによって呼び名が違います。

細幅

ウエブの広さ/mmxフランジの広さ/mmウェブの厚み/mmフランジの厚み単位質量m/kg
100 X 50 579.3
125 X 60 6813.1
150 X 75 5714.0
175 X 90 5818.0
198 X 99 4.5717.8
200 X 100 5.5820.9
248 X 124 5825.1
250 X 125 6929.0
298 X 149 5.5832.0
300 X 150 6.5936.7
346 X 174 6941.2
350 X 175 71149.4
396 X 199 71156.1
400 X 200 81365.4
446 X 199 81265.1
450 X 200 91474.9
496 X 199 91477.9
500 X 200 101688.2
596 X 199 101592.5
600 X 200 1117103.0

広幅

ウエブの広さ/mmxフランジの広さ/mmウェブの厚み/mmフランジの厚み単位質量m/kg
100 X 100 6816.9
125 X 125 6.5923.6
150 X 150 71031.1
175 X 175 7.51140.4
200 X 200 81249.9
250 X 25091471.8
300 X 300 101593.0
350 X 3501219135.0
400 X 4001321172.0

中幅

ウエブの広さ/mmxフランジの広さ/mmウェブの厚み/mmフランジの厚み単位質量m/kg
148 X 100 6920.7
194 X 150 6929.9
244 X 175 71143.6
294 X 200 81255.8
390 X 300 101678.1
440 X 300 1118105.0
482 X 300 1115121.0
488 X 300 1118111.0
582 X 300 1217125.0
588 X 300 1220133.0
692 X 300 1320147.0
700 X 300 1324163.0
800 X 300 1426207.0
900 X 300 1628240.0

H形鋼の材質

SS材(一般構造用圧延鋼材) 表記としてはSS400やSS490などの表記が使われることが多いです。

SN材(建築構造用圧延鋼材) 表記としはSN400AやSN400BやSN490Bなどの表記が使われることが多いです。

SM材(溶接構造用圧延鋼材) 表記としてはSM400AやSM490AやSM490Bなどの表記が使われることが多いです。

このよにH形鋼にはメーカーが成分を調節して材質を変えて製造が可能です。

図面表記には必ず材質が記してある為確認して手配を掛けるようにしましょう。

H形鋼が使われる部分

鉄骨工事ではH形鋼は柱や梁に使われることがあります。

柱材は近年BCRという角型鋼管を使用して作るのが一般的ですが、工場などを新築する場合などは柱にもH形鋼を使われることがあります。

H形鋼は庇部分や胴縁受けの耐風梁など様々な場所に使われます。

上記のようなサイズであれば一般的に在庫品として鋼材店が持っていますが厚みが違うサイズやBHとして製造しないといけないH形鋼などもあり偏にH形鋼と言っても規格は様々あります。

今回は一般的に使われるH形鋼に付いて紹介しました。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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