建築鉄骨を請負う中でフロアがいくつもある建物には必ずデッキプレートを敷き込んでコンクリート流し込まないといけません。
そんな時には必ずコン止めが必要になります。
コン止めが無いとコンクリートが建物の外に駄々漏れになってしまいます。
今回はコン止めの仕様や取り付け方などを解説していきます。
コン止めとは
コンクリート止めを略してあるだけですコン止めプレートと呼ぶ人もいます。
建物のフロアにはコンクリートを打設して床を作っていきます。
コンクリートというのは流し込んでいくときには液体に近く、コン止めが無いと横から全て流れ出てしまします。
フロアにある程度受け皿のような形にしないといけません。
床部分はデッキプレートを敷き詰めてコンクリートを受けれますが端部にはコンクリートを受ける部分が必要なのでそこでコン止めと使用します。
コン止めの種類
コン止めはスラブ厚の高さの鉄板を外周に貼っていきます。
鉄板の規格や種類は特に指定されるものが無ければどんなものでもかまいません。
あまり厚みが厚いとフロア内で作業する時に持ち運びが大変になりますし切断にも時間がかかります。
厚みが薄すぎるとコンクリートの重みに耐えきれずに外れてしまう可能性があるのでt1.6~t2.3を使用することが多いようです。
電気メッキ鋼板以外にも溶融亜鉛メッキ鋼板を使用するケースも見られますが電気メッキ鋼板の方が安価な為、電気メッキ鋼板を使用することの方が多いようです。
コン止めはL型に曲げたプレートタイプと長方形に切断したタイプと2種類あります。
梁からスラブを少し出す場合などはL型を使用しますがコン止めの規定などは無い為どちらの形でも問題はありません。
デッキプレートとコン止めはニコイチ
見積もり段階でデッキプレート工事が必要な場合にはコン止めは必ず発生します。
コン止めのみを別途工事とすることはほとんど無く、鉄骨工事の範囲に含まれます。
フロアの外周部には必ずコン止めが発生しますが、フロア内部の開口部にもコン止めは必要になるので見積りの際には拾い漏れの無いように金額に反映させておきましょう。
まとめ
今回はコン止めを解説しました。
コンクリート止めを略してコン止めなので覚えやすいですね。
コン止めには溶接作業とガス切断加工が伴ってきますのでアーク溶接資格とガス溶接資格に2つが必要になるため気をつけておきましょう。
ボルト部分や柱部分にはコン止めをガスで切断を行ってコンクリートが漏れないように付けないといけないので少し技術が必要になります。
鉄骨工事でのコン止めという用語をしっかり覚えておいて作業に支障が無いようにしましょう。
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