鉄骨工事では壁の下地を外周に取り付けていく際にC形鋼や角パイプといった部材を取り付けていきます。
鉄骨本体はハイテンションボルト(高力ボルト)を使用しますが胴縁用のボルトは豆ボルトと呼ばれるボルトを使用します。
今回は豆ボルトについて解説していきます。
豆ボルトとは
このボルトは様々な呼び名があり、普通ボルトや3分(さんぶ)ボルトといったり鉄工所や建設会社、鳶職人でも呼び方が違いますが同じものだと覚えておきましょう。
ハイテンションボルト以外のものといった意味で普通ボルトと呼んだりもするので本体以外で使用するボルトだというこも合わせて覚えておきましょう。
胴縁ように使用するボルトはM12×35~M12×40を使用することが多く締付けた際のネジ山が丁度いい具合に出るような長さを使用します。
M12×35を使用することが大半であり、胴縁部材の板厚が厚くなったり、座金を入れる枚数などで長さを変える機会があります。
豆ボルトの外径のサイズは、25.4÷8×3=9.525mmになります。
現場によって豆ボルトの仕様が異なる
現場や建設会社、設計事務所などで豆ボルトの仕様が異なります。
ボルト1個、ナット1個
ボルト1個、スプリングワッシャー1枚。ナット1個
ボルト1個、平ワッシャー1枚、ナット1個
ボルト1個、平ワッシャー1枚、スプリングワッシャー1個、ナット1個
ボルト1個、平ワッシャー2枚、スプリングワッシャー1枚、ナット1個
ほとんどの場合このどれかになることが多くボルトとナットの間にワッシャーを入れてボルトの定着を良くするために指定されることもあります。
現場納入はボルトとナットをセット品を納品しよう
豆ボルトはボルトを扱っている販売店が在庫としておいていることが通常ですが全てボルト、ナット、ワッシャーは全てバラバラで在庫しています。
ハイテンションボルトのようにボルト、ワッシャー、ナットが1つになって箱に入っているわけではありません。
鳶職人が鉄骨建方を行っている際にハイテンションボルトはもちろんのこと、胴縁用の豆ボルトも持ち歩かなければいけません。
その場合にはボルトとナットをセットする時間が必要になります。
ボルト、ナット、ワッシャーを別々に持ち歩いて現場で付けていくのはとても効率が悪いのです。
このボルトナットのセットする作業はメーカーが行うわけではなく、必ずどこかの販売店が内職のように1個1個セットしています。
でなければ鳶職人が1人誰かがボルトとナットをセットしなければいけません。
この作業はボルトを編むといった言葉を使ったりします。
ハイテンションボルトに比べても倍以上の数の本数が必要になる為、かなりの時間を要します。
人件費がかかりますが現場での遅延や建方効率を考えると必ずボルトナットのセット品を購入して現場納品することをオススメします。
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