鉄骨工事打合せで知っておこう『捨てコン』という言葉

鉄骨工事を行う上で必ずといっていい程出てくるワード『捨てコン』というワード。

捨てコンは鉄骨工事の柱脚をの施工を行う上でとても大事な工程になります。

鉄骨工事で捨てコンを作業を行うことはありませんが捨てコンとは何かを知っておくことで打ち合わせや工期日程などの段取りきっちりと行うことが出来ます。

目次

捨てコンとは

捨てコンとは基礎下の地盤や地中梁の下に流しこむコンクリートのこと

基礎や構造体の強度には直接関係するものではない為、鉄筋などは入れずにコンクリートを流し込んで様々な基準を出す為に行う作業です。

捨てコンクリートの略で、捨てという言葉だけに捨て身や犠牲にするといった意味でつけられています。

鉄骨工事請負では捨てコンは行いませんがアンカーセット前には必ず捨てコンを行います。

鉄骨に関わる捨てコンの目的

捨てコンには次に作業をする項目によって様々な目的がありますが今回は鉄骨に絡む部分でも捨てコンについて解説します。

工事で基礎工事前に行う捨てコンが鉄骨工事には一番関係してきます。

基礎の穴を掘って捨てコンを行うことで基礎の高さを決めることが出来ます。

穴を掘るだけでは高さが分からなく高さの基準を作ることで建物の図面通りの高さ基準を作ることができます。

この高さが間違っていることで建築工事全ての高さを間違って、建て直しとなった案件などもあり、高さ基準はとても大切になります。

捨てコンを行うことでアンカーセットの墨出しを行うことも出来ます。

捨てコンに鉄骨柱位置の芯墨出しを行い、そこに柱脚をセットします。(アンカーセットともいう)

この墨出し位置などが間違っていた場合には建物を建てても梁が繋がらなかったり、建物が図面通りに建っていかなくなります。

捨てコンはあくまでも捨てなので高さ基準や柱芯墨をしっかり出しておけば建物が間違うことはありません。

捨てコンの厚みは5cm~10cmが一般的です。

あまり薄く捨てコンを打設してしまうと割れの原因になり、アンカーセットが出来なくなったりすることもあります。

捨てコンは雨などで固まらなかったり、作業できない場合なども多々あり、工程がズレることも考えられます。

捨てコンの後に墨出しを行ってアンカーセットを行うので工程などの打ち合わせではしっかり確認しておくようにしましょう。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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