鉄骨工事を行う上で複数の階数があった場合には建物とコンクリートを一体化させる為にスタッドジベル溶接を行います。
スタッドジベルは工事規模が大きければ大きい程その本数もものすごいものになってきます。
何千本や何万本ものスタッドジベルの施工を行わないといけない現場が多々あります。
そんなスタッドを溶接する際にフェルールと呼ばれる物と一緒に溶接作業を行っていきます。
今回はこのフェルールがどのような役割をしているのか解説していきます。
フェルールとは

磁器の製品というのは水分をほどんど含んでいない陶器のようなもので出来ておりフェルールはそれで作られています。
フェルールの役割

- 溶接箇所をすぐに空気に触れさせない
- 冷却温度を緩やかにする
- 溶接箇所を綺麗に円形にする
- 光を遮断して目を保護する
フェルールあることで溶接箇所をすぐに空気に触れさせないことで空気との反応を防ぐことができます。
また溶接熱を逃がさない為、溶接箇所の冷却温度を緩やかにする役割があります。
フェルールがあることでスタッドジベルの溶接箇所(カラー)部分を丸く綺麗にする役割を果たします。
アーク溶接というのは光を発しており、その光を見ることで目に悪い影響をもたらしますが光を遮断する役割も担っています。
フェルールは施工後には撤去を行う
スタッド溶接が終わって溶接箇所が冷え固まったらフェルールを回収して施工完了となります。
フェルールは水分をほとんど含んでいない為、小さいハンマーなどで軽くたたくことで割れて回収することができます。
フェルールにも製造メーカーがあり、そのメーカーによって硬さやが違うと言います。
回収作業だけでも数万本のスタッド溶接を行っていればその本数分のフェルールを回収しなければいけないのでかなりの労力と時間になってしまいます。
フェルールはハンマーで軽く叩くと半分に割れて回収のしやすいものが好まれるそうです。
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