鉄骨工事を行う上で必ず必要になるボルト。
ボルトが無いと建物というのは建っていきません。
近年ではボルトメーカーやボルトを扱っている問屋へ発注の際にはM○○といったサイズで発注をかける必要があります。
今回は5分、6分といった呼び名で言われても簡単にわかる裏技をご紹介します。
鉄骨工事でのボルトサイズの聞き分け方
鉄骨工事ではハイテンションボルトと胴縁ボルトのメインに使う為、大方サイズが決まっています。
ハイテンションボルトになるとM16、M20、M22、M24がほぼメインで使われるサイズになります。
胴縁ボルトになるとM12を基本的に使う為、豆ボルトなどの呼び名を使います。
ちなみにM12は4分と呼んだりもします。
5分のボルト×3=15
6分のボルト×3=18
ハイテンションボルトは製造サイズがM16、M20、M22、M24といったサイズなのは覚えておきましょう。
鉄骨工事に関してはM18のハイテンションボルトは聞くことが無い為すぐに覚えられるでしょう。
この計算方式でいけば4分のボルトは4分のボルト×3=M12
M12のボルトはハイテンションボルトは無いので必然的に胴縁用の豆ボルトのことを言っているとわかります。
実際の計算方法
現在のM表記はボルト径のmm(ミリメートル)を表してありその呼び名が一般的です。
何分といった考え方は1インチ=25.4mmを8で割った数字の分子の考え方です。
この分子を1分として約3mmのボルトを1分のボルトとします。
では鉄骨工事の豆ボルトはどうでしょう?
(1インチ)25.4の4/8は=約12.7mm
4/8は1/2に出来ますがこれではわかりづらくなってしまいますのであくまでも8で割った数字の分母でないと何分というのはわからないと覚えておきましょう。
なぜ○○分が生まれた?
元々インチはアメリカ、イギリス、カナダなどで使われており昔日本にはインチ表記がありませんでした。
そんな時に日本では尺貫法(しゃっかんほう)といった日本の呼び名がありました。
これは分数を何割何分何厘何毛といった数字に分けて呼んでおりこの考え方で現場鳶職人がボルトサイズなどを呼んでいた為、未だにこの何分といった呼び方をしている現場鳶職人が多いのです。
現場での鳶職人との会話で大切なこと
結局鳶職人に口頭で言われたボルトサイズをしっかり手配できることが大切です。
鳶職人から言われるのはボルトた足りないときや建方を行うときに使いたいボルトが無い場合などに言われます。
「6分のボルトが無いからすぐに手配して」
6分であればM20が必要だとすぐにわかります。
次はボルトの種類と首下の長さと本数を確認します。
「ハイテンションボルト6分の50のボルトが50本ほど足りない」
ということはS10T M20×50 50本手配をかけるといいのです。
鳶職人は気性が激しい人が多く何度も聞き返したり、分からなかったりするととても怒り出します。
怒られて仕事をするのもあまり気分がいいものではありませんよね?
何分のボルトはMいくつなのかを覚えておいてお互いに気持ちのいい仕事をするように心がけましょう。
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