屋根上の架台取り付けの「ハゼ金物」とは

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それは「ハゼ金物」の未手配から始まった

自社の現場担当が青ざめたあの日

僕は某ドラッグストアの鉄骨工事を一次業者として請負っていた。鉄骨工事本体は難なく施工完了に近づいていた。

今回の工事では室外機架台やキュービクル架台を折板屋根を張った後に架台を設置するような段取りになっていた。

架台取り付けが日が決まり架台搬入を先に行い現場に置いておくと現場所長が歩いてきて金物が入っていないと一言。

現場担当はすぐに僕に電話をかけて金物が手配してないから取り付けができないと言ってきた。

その瞬間僕は何を言っているかわからなかった・・・。

鉄骨業者VS屋根工事、永遠のテーマ「施工区分」

餅は餅屋とは言ったもので鉄骨工事範囲であればどのようなことでもある程度は予算範囲内で対応がききます。

「餅は餅屋」とは、どんなこともその道の専門家に任せるのが一番であるという教え。素人が中途半端に自分でやるよりも、プロに依頼した方が確実で高品質な結果が得られることを指すことわざです。

工事の請負業者というものは様々な現場を行っており施工区分を自社の範囲と当たり前のように切り分けて考えます。

その中で今回はハゼ金物の手配が出来ておらず架台の取付が出来ないといったことが起きました。

ゼネコンと大揉め週末攻防

その日は金曜日、明日は休みで今週の仕事もほとんど終わって残りの仕事をなんなくこなしていた

そこで現場担当者から電話が入る

現場所長

金物が入っていなぞ!

電話口で僕に現場所長が金物が入っていないとすごい剣幕で言ってきている。

現場員

何か聞いてますか?

めざし

ん?いや何も聞いてないな・・・・

すぐに鉄工所にアポを取って、そんな物があるのか確認を行った。

するとこんな表記が図面ではあるけど金物の指示はあるけど今までこのかたそんなものを手配したことなんてないと。

自社の同じ部署の先輩に聞いたとこ・・・

それは通常ゼネコンからの支給してもらうから使ったことなんてない

取り付けは月曜日に迫っていてクレーンも手配をしていて取り付け鳶も手配は終わっている。

まずいと思い、図面の金物を印刷してすぐに現場に急行、現場にも1時間以上かかるのでそれまでどうやって言い訳をするのか考えながら向かう。

結局鉄工所も自分の先輩ですら手配したことが無いものをこっちが手配するなんてことあるわけないよなとあまり気にせずに向かっていた。

現場での緊張

現場に付くと現場常駐担当者がどうすればいいのかととにかくテンパっていた。

とりあえず手配の仕方すらわからなかったので現場所長のところえ雁首そろえて二人で交渉に行った。

めざし

所長すみません金物が無かったようですが・・・・

現場所長

前々からは話はしていたでしょ。来週の取付どうするの?

ここで責任逃れをしてしまうと怒りの火に油を注ぐことになってしまうので落ち着いた様子で言ってみた

めざし

金物は支給の感覚でいたので手配はしていませんでした。すみません。

すると所長は血相を変えてこう言ってきた。

現場所長

すみませんじゃないよ!!おかしいでしょ、俺は前から手配するように言っていただろう、ふざけるな!!

めざし

それを言われてた覚えはないよな~

そう思いながらもこれを言ってしまうと炎上してしまうと思い

めざし

すみません、しかし弊社ではこの金物を手配した者もおらずどこで手配すればいいのかもわかりません、よければ支給していただけるとありがたいのですが・・

所長は僕が話し終える前に、被せるように手配はかけろと言っていたの一点張り

これはどう言い訳しても無駄だと思い、わからないなりに

めざし

図面に載ってる金物を手配するといいですか?

と確認した。

すると現場所長はインターネットと開いて金物の形状を調べ始めた。

めざし

調べてくれるなんて優しいところあんじゃん

そう思いながら待っていると・・

左が図面に載っている金物で右が実際に手配する金物

紙に印刷をしてこの金物を手配しないといけないと教えてもらったものは図面に載っていたものとは形状が全く違うものだった。

めざし

マジか・・・!これをわからずに図面のもので手配していたら結局取付が出来なかったのでは・・・・

そう思いながらわかりましたと言ってとりあえず現場事務所を後に詰所で現場担当者とどうすればいいのか話合いを行った。

とにかく今日は金曜日手配が付いたとしても来週月曜の取付は多分できない。

どうにか月曜に届くような方法は無いものか・・・

でないと月曜の現場作業者の人数分、クレーン費用も別日にかかってしまう。

月曜は他の作業があるから作業員を減らしてもらうことは可能でもクレーンも必要だしキャンセルはできない。

とりあえず手配をかけるためにはどうすればいいのか?知り合いの業者や同僚、上司などに片っ端から電話して聞いてみた。

しかし結果はわからず手配なんてしたことがないと・・・

身近な場所の救世主

すると屋根の施工をしている職長がうちの現場担当に声をかけてきた鉄骨と屋根との施工状況の打ち合わせだったのだがもしかしたら屋根業者ならわかると思い聞いてみた。

めざし

この金物って手配できませんか?

Aさん

あ~これならうちの仕入れ先なら何個も持ってるよ

めざし

エー!!そんな簡単にあるものなの??

めざし

これを140個ほど必要なんですが手配かけてもらませんか?

すると屋根業者は仕入れ先に電話をかけてもらいすぐに手配。

流石に月曜に届けるのは無理にしても火曜日になら届けることが可能だという。

めざし

こんな簡単に手配できるものなのか・・・

その後の段取りを現場担当者と調整を行った。

結局火曜日にも他の作業は残っており施工の段取りはすぐについた。

クレーンも月曜日に架台のみを荷揚げしておいて屋根上に置いておくことが可能だと判明。クレーンは来週月曜日までの据え付けで火曜日までかかることは無かった。

なぜトラブルは起こったのか?

ある程度鉄骨工事の段取りをしていると施工範囲が明確になってくる。

こちらで手配する用語などはほとんどわかるようになって鉄骨業者と他業種の線引きが分かってくる。

様々な業者との取り合い部分でも鉄骨工事業者がほとんど請負ってきているの屋根工事業者が使う資材の用語はあまり知らないし、壁業者が使う資材もあまり知らない。

知らない用語が出てきたときに無視せずにその時質問をするのが良かったのかもしれない。取付イメージを膨らませたりインターネットで調べていれば屋根と鉄骨のジョイント部分にこんなものが使われるとわかった時点で話が出来たのかもしれない。

今後の対策

僕以外のゼネコンの所長は金物は鉄骨業者では無く別途手配をかけるのが普通なのだが施工区分をあまり把握されていない人は一定数いる。

見積書に取付金物別途といった表記をしておくことをオススメする。

工事業者というのは当たり前だと思っていることには頭が凝り固まって他業種へ踏み入れようとは全くしない。

だからこと施工区分を完全にわけてしまってトラブルが起こったときに責任のなすりつけあいになってしまいます。

自分の業種の勉強は当たり前のように行い、他業種の知識を少し入れておくことにより現場での対応や施工前の打ち合わせの際にしっかりした施工区分の振り分けができる。

しかも本当にわかるゼネコンの所長は施工区分を発言できる人はいつも揉める場所が分かっていると信頼を置いてもらえるようになります。

今回の経験は今後にも活かされるとても良い失敗だったと思います。

施工管理・鉄骨工事業者の皆さんはこんな苦い経験をしない為にも今一度図面を確認して施工区分がわからない場合には躊躇せずに現場へ足を運んでまずは打ち合わせを行ってみてください。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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