これは柱から梁の出ているサイズが違う時にH形鋼をハンチにして柱の仕口を組む場合に使われるH形鋼の加工品です。
梁のサイズを一定にしてくれればいいのですが設計は重量がなるべく軽くなった方がコストが下げられます。
なのでH形鋼のサイズは一定にはしないのです。
目次
H形鋼ハンチの作り方
H形鋼のハンチは鉄工所で製作をします。
STEP
ブラケットのウェブ面をガスで切り込みを入れる
H形鋼のブラケット部分にガスで切り込みをいれてウェブ面が開くようにします。
STEP
フランジ面にガスで熱を加えて曲げていく
フランジをガスで炙って曲がるようにしてダイヤフラムの幅に曲げていきます。
STEP
ウェブ面の空洞が出来た部分にくさび型の切板を溶接していく
フランジを曲げることでウェブ面に空洞ができます。その空洞を埋める為にフランジ幅と同じ厚みのくさび型の切板を溶接します。
ハンチは下フランジと上フランジを開くやり方もありますが中小案件の鉄骨工事では基本的には下フランジをハンチ加工にします。
鉛直(えんちょく)ハンチと水平(すいへい)ハンチ
鉛直ハンチとは今回取り上げているH形鋼の下フランジ部分を曲げてハンチを作る場合のことを言います。
水平ハンチとはH形鋼の上フランジを柱の幅に広く加工して溶接をおこなう方法です。
鉛直ハンチはウェブ面を広くする加工ですが水平ハンチはフランジ面を広くする方法です。
中小案件では鉛直ハンチが主流です。
コメント