鉄骨工事の壁下地材で使うC形鋼とは

鋼材の規格でC形鋼という種類の鋼材があります。

壁の下地などにはこのC形鋼が主に使用されます。

今回はC形鋼についてわかりやすく解説していきます。

目次

C形鋼とは

Cの形であれば溝形鋼も同じように断面はCの形をしていますが唯一わかりやすい違いがあります。

C形鋼とは字のごとくアルファベットのCの形をしている鋼材です。

C形鋼にはリップがあります。

このようにリップがあることによってC形鋼だと区別をつけることができます。

C形鋼の呼び名と表記

C形鋼は正式にはリップ溝形鋼という名前があります。

しかし会話の中で出てくるのはCチャン(シーチャン)[シーチャンネルの略]やライトゲージと読んだりすることがあります。

規格などの表示ではSSC400 C-2.3x100x50x20されることがあります。

ちなみにLGS(Light Gauge Steelの略)で表記されることもある為LGSはライトゲージだと覚えておきましょう。

C形鋼の用途

C形鋼は一般的に壁の下地となる胴縁に利用することが多いです。

壁を施工する際にビスと呼ばれるボルトで固定するため厚みがありすぎるとビスを差し込む際に施工性が悪くなるため1.6mm、2.3mm、3.2mmなどが多く使われます。

C形鋼は屋根材を付ける際に必要なタイトフレームという屋根を受ける鋼材を付ける為にも梁の上にタイトフレーム受けとして付けられることが多くあります。

基本的な厚みとサイズ

C形鋼には黒、カラー(赤錆塗装)、グレー(グレー塗装)、メッキなどがあります。

黒はそのまま使ってしまうとすぐ錆ついてしまう為ドブメッキ材として使うことが多いです。

一般的にカラーと言えば赤錆塗装を施してある鋼材という認識は一般的にあります。
グレー塗装はグレーとはっきり伝えないとカラーとして発注していまうと赤錆になってしまうので注意しておきましょう。

メッキ材のC形鋼は溶融亜鉛メッキ鋼板をC形鋼に成形して作ります。

ドブメッキとはどう違うのか?と疑問に持たれる人も多いでしょう。

メッキのC形鋼はドブメッキと比べて少し耐久性として劣ってしまいます。

ドブメッキは溶かした亜鉛に鋼材を付けて亜鉛メッキを付着させる方法で通常のメッキと呼ばれるものとは少し違うのです。

ドブメッキは価格と納期がかかるが耐久性がメッキ鋼板よりはあります。

メッキC形鋼は白Cチャン(シロシーチャン)やホワイトC(ホワイトC)など呼ばれることがあります。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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