鉄骨工事で柱や梁を建てていく場合にはクレーンで製品を吊って施工していきます。
クランプと呼ばれる鋼材を吊る為の器具を使用します。
しかしクランプはH形鋼のフランジ部分を挟み込んで吊り上げていきます。
挟み込んでいる分重さで吊り荷が落ちてしまう可能性があります。
そんな時には鋼材を吊る為の吊りピースを溶接して鉄骨を建てていきます。
吊りピースとは
クランプは鋼材は挟み込んで吊り上げる為挟んでいるものは挟む幅が少なくなった場合には吊っている際に鋼材が落ちてしまう可能性があります。
クレーンのシャックルを全てボルト孔に通せればH形鋼が破断しない限りは吊り荷が落下することはありません。
しかし柱を建てる際にはボルト位置のバランスが悪ければまっすぐに吊り上がらない可能性もあります。
そんなときには柱の一番上に吊りピースを付けて鋼材を吊り上げます。
この吊りピースはあくまでも鋼材を吊り上げるために切板を溶接していく為、工事で不要な場合にはガスで切断することがあります。
基本的には屋根や壁に隠れてしまう部分に付けることが多い為そのままにしてあることの方が多いです。
吊りピースの付ける場所
吊りピースはクレーンなどで2点吊りをした場合にバランスが取れる箇所に溶接して取り付けていきます。
中小案件ではあまり取り付けることは無く、部材が大きくなると落下の危険性も考慮して取り付け位置などが記載されています。
吊りピースの形状
吊りピースは上記のような形状をしています、
柱であればダイヤフラムに取り付けることが多いです。
H形鋼にはフランジ面の中心に吊りやすいように溶接するのがほとんどです。
大きさは基本的には図面に計上が乗っていますが建方をする際のシャックルの大きさに合わせて厚みや形状はきめられます。
結局、施工が出来なかったら意味が無いため、その工事の規模や1ピースの重さなどで決めていきます。
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