鉄骨工事での胴縁(どうぶち)の役割とは

鉄骨工事において必ず会話に出てくる胴縁という言葉があります。

この胴縁とは鉄骨が建て終わると壁を貼る為の下地のことです。

サイディングと呼ばれる壁材にはその壁を取り付ける為の下地の胴縁が必要なのです。

サイディング以外にもガルバリウム壁材の下地にも胴縁が必要です。

最近ではALC(エーエルシー)と呼ばれる高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリートを使うことがあります。

このALCの厚みが50mm以下は胴縁を必要としますが100mm以上になると胴縁が必要無くなります。

ALCはAutoclaved Lightweight aerated Concreteの略

目次

胴縁はどのような場所付く?

胴縁は本体鉄骨の周りを囲うように施工します。

基本的には壁というのは鉄骨の外側に貼っていくので壁を貼る下地には必ず必要になります。

壁材も規格やサイズがあり壁材の繋ぎ目の部分にはC形鋼をの背中をくっつけて2C(にぃしぃ)(ツーシー)と呼ばれる状態に加工します。

胴縁というのは壁材の下地ですが窓などを設置する際にその枠を取り付ける下地も胴縁に入ります。

窓などの開口部分には角パイプ2.3x100x100を使うことが多いです。

この開口部の事を鉄骨工事ではサッシ回り開口補強などといった呼び方をします。

胴縁には縦胴縁と横胴縁がある

壁材には長方形の形のものが多く、その壁材を横方向に貼っていくのか、縦方向に貼っていくのかで胴縁は壁方向と垂直方向にはっていきます。

壁材が横方向に貼っていくのであれば縦胴縁
壁材を縦方向に貼っていくのであれば横胴縁

基本的な胴縁サイズ

胴縁を作る場合には多いのはカラーC形鋼2.3x100x50x20が基本的には多いです。

物件によっては厚みを変えたりサイズを変えたりしますがあまり厚みが厚くなると重量が上がりコストが大幅にかかったり、一般的に流通していないような、変わったサイズになると受注生産になったりするため、またコスト上がる場合があります。

まとめ

鉄骨工事において打ち合わせ時点で胴縁というのは壁材のサイズや規格でなかなか図面がはっきり決まらないことが多いのが特徴です。

胴縁も本体鉄鋼にアングルネコなどを溶接して接合していかなければなりません。

出来れば本体鉄骨と同じように早めに決めてもらうのが一番なのです。

近年では壁材をALC100mmにして胴縁が無いと鉄工所も工事の手離れがよくすぐに次の物件の加工に移れます。

胴縁のみを専門的に作っている会社もあり本体とは分業で制作するのが主流になってきています。

胴縁は様々な規格や種類がある為全部は書ききれませんので基本的なサイズやどのような役割かは覚えておきましょう。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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