鉄骨工事用語のネコとは

鉄骨工事にネコという言葉が出てきます。

今回は鉄骨工事用語で使われるネコという言葉に付いて解説していきます。

目次

鉄骨工事でのネコとは

鉄骨工事でのネコとは胴縁などを取り合う為のL型で孔が空いている部品のことです。

胴縁はC形鋼同士をジョイントさせて鉄骨の廻りに取り付けていきます。

その際にC型同士や、柱や梁などに取り付ける為にネコを溶接していきます。

アングルを短く切って溶接するものやプレートをLの字に曲げて作るものなどがあります。

良く使われるものとしては2つ孔を空けてあるものが主流でC形鋼に溶接していきます。

2つ孔が連続して4つ孔になると柱や梁に取り付ける際に使用することがあります。

ネコの呼び方

基本的にL型に曲がっているモノでジョイントしていくものになるとネコ材(ねこざい)などの言い方があります。

アングルであれば「アングルネコ」と呼んだり、プレート曲げの場合などは「曲げネコ」などの呼び方をする人もいます。

このネコ材は孔の位置でやり取りされることが多いです。

孔の高さと空いているピッチを表記して注文する場合などがほとんどです。

ジョイントさせる部材にもよりますが胴縁材などで使用するアングルネコであればアングル4x50x50、や3x40x40などを短く切って使用することが多いです。

プレート曲げネコであればt3.2、t4.5の厚みのプレートを曲げて製作することが多いです。

ネコ材には既製品がある

ネコ材は在庫している会社も多々存在します。

胴縁などで良く使われるもので受注生産していたら納期が間に合わなくなってしまう為在庫して短納期で対応しています。

良く使われるネコは胴縁用の100用ネコと呼ばれるネコ材を使うことが多いです。

胴縁材などで良く使われるネコは特に指定などは無く、破断しないようにしっかり溶接してジョイントできれいれば問題ありません。

通常は使っている鋼材の厚みのワンサイズアップを使用することがほとんどです。

建築工事での一般的なネコ

通常工事現場ではネコと言われるものは一輪車や手押し車のことを指します。

工事現場でコンクリートや資材を運ぶときには「ネコ」や「ネコ車」でなどの呼び方をしますが鉄骨工事ではこれとは全く違ったものをネコと呼びます。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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