鉄骨工事に必要なスタッドジベルとは

鉄骨工事の請負範囲の中にはスタッドジベルの施工という工程があります。

このスタッドとは何なのかを解説していきます。

目次

スタッドジベルとは

スタッドジベルとは鉄骨工事では頭付きスタッドとよんだりします。

2階以上の建物になった場合にフロアごとにコンクリートを流し込んでいきます。

その際にコンクリートと梁を一体化させる為にスタッドジベルを取り付けていきます。

スタッドジベルは梁の上に一定間隔で溶接して付けていきます。

柱のコンクリートに埋まる部分にもスタッドジベルを溶接して施工する場合もあります。

梁上スタッドジベル概算数量割り出し

梁上のスタッドジベルの本数というのは詳細に数えることができません。

スタッド施工場所の距離を本数で割ればおおよその本数見積りは出来ますがそれをやるのにも時間がかかります。

スタッドジベルの本数は全体のton数に×30本でおおよその本数がでます。
全体鉄骨500ton×30本=1500本程度のスタッド

あくまでも梁上のスタッドジベルの概算数量を出したい場合の考え方だと覚えておきましょう。

スタッドジベルの条件

まずスタッドジベルは長さやピッチなど図面に記載されておりその通りに施工してくのが基本です。

フロア階にはデッキプレートが敷いてあり、そのデッキプレートの山部分から30mmは出ていないといけません。

そしてスラブはスタッドジベルの一番上から30mmの厚みがないといけません。

スタッドジベルは何本かに一本曲がっています。

これはミスでもなんでもなく100本に1本は15度の打撃曲げ試験を行わないといけないようになっているのです。

本数が少ない場合には主要部分を最小ロットとしてその本数に1本打撃試験をするようになっています。

ⅰ)ロット構成とサンプリング

スタッド打撃曲げ検査は、100本または主要部材1本または1台に溶接した本数のいずれか少ないほうをロ      ッドとし、1ロットにつき1本行う。

ⅱ)合否の判定

曲げ角度15°で溶接部に割れその他の欠陥が生じない場合には、そのロットを合格とする。

建築工事標準仕様書 JASS6

主要部分が5本であれば5本に1本の打撃試験をしなければいけません。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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