建築では電話で話すことが多くその際に口頭で相手に図面のどの部分を指しているのかわからないとお互いの認識にズレが生じてしまいます。
そんな際に良く使うこの妻側(つまがわ)や桁側(けたがわ)で図面のどの部分を指しているのかを連絡する人が多いのです。
今回は妻側(つまがわ)、桁側(けたがわ)とはなんなのか?その由来などを解説していきます。
妻側(つまがわ)、桁側(けたがわ)とは
元々は木造建築で使われており、ベランダや玄関がある方向を妻側呼ぶことが多く、工場や店舗にはベランダが無かったりもするのですが昔の名残が残って妻側と呼びます。
今では図面に通常は縦の短い部分をY通り、横の長い部分をX通りといった呼び方をする人が多いです。
昔の人はYやXで話をしない人がいたりもします。
YやXの通りで話をしても通じるのですが梁の方向を口頭で伝えたい時などは「妻側に伸びている梁」、「桁方向の梁」などを言った用語を使うことで適格に伝えられる場合があります。
現代では年配の方であれば「Y3通とX5通りの妻側の梁が間違っている」といった混合させた用語で知らせようとする人も多くいます。
妻側、桁側の由来
昔の日本建築は通常切妻造(きりつまづくり)と呼ばれる家屋が多く、本を開いて伏せたような屋根の形状で作られるのが一般的でした。
日本家屋では奥さんはつまやと呼ばれる端っこにいつもいることが多く、その由来から妻といった名前になったといわれています。
妻側は漢字で妻、つまり奥さんといういみで陰で支えるや、添え物といった意味でも使われます。
刺身のつまも同じ由来からきており妻といった言葉自体が端にいるものという意味を指します。
一方桁側は橋桁(はしげた)のような細長く通してあるものを指します。
数字の桁数といった言葉も元々ソロバンの珠を中央に固定する串のようなものを指すことがから長いもので支えるといった意味を持って桁側という名前がついています。
妻側と桁側は別々の由来から来ており、建築では2つの言葉が同時に使われることで現代まで1つの建築物件で使われるようになったのです。
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