鉄骨工事を行う上で必ずといっていいほど鋼材を扱わないといけません。
鋼材にも様々な種類があり、価格帯なども様々です。
今回はそんな鋼材のエキストラという言葉について解説します。
鋼材のエキストラとは
鋼材というのは通常よく使われるサイズをメーカーは生産します。
この一般的に良く使われるサイズをベースサイズといってその鋼材価格の基準となる価格帯です。
そのベースサイズを基準にサイズが大きかったり、小さかったりすることでエキストラと言う物が付いて金額が上がります。
サイズだけではなく、SN材やSM材の規格が変わる鋼材に関しても規格エキストラとして金額がプラスされます。
例
SN400B H形鋼 588x300x12x20 の価格は?
ベース単価kg/127円+サイズエキストラ7円+規格エキストラ4円=kg/138円
この表のベースが変わることで価格が変動します。
鋼材メーカーによってサイズエキストラや規格エキストラは違うのでしっかり確認しておきましょう。
なぜエキストラがかかる?
エキストラというのはメーカーの生産コストに応じて設定されていることが多いです。
大きなサイズだけではなく小さなサイズの鋼材にもエキストラが掛かってきます。
これも生産時点での梱包コストなどがかかってくるため製品にエキストラがかかってきます。
メーカーのエキストラは英語でExtraと表記されたり、EXと書いてあったりします。
このエキストラは変動することがあります。
鋼材メーカーも企業なので電気代や運送費などのコスト面で全体的に鋼材を値上げはしなくてもエキストラの改定を行い、価格が変動します。
メーカーエキストラと販売エキストラ
鋼材というのはメーカーから直接販売するだけでなく、全国各地に鋼材を在庫して販売する会社が存在します。
メーカーから大量の鋼材を仕入れて必要な本数に梱包して販売を行う特約店のことです。
この特約店というのは鋼材を扱うので大きな倉庫が必要です。
仕分けの梱包作業などの手間や土地、電気代など様々なコストがかかってきます。
例えばメーカーエキストラが+2円だったとしても出荷や梱包に時間がかかったり、たまにしか使わない材料などを顧客の為に在庫していつでも販売できるようにしておく為に同じエキストラでは販売しても赤字になってしまう可能性があります。
そんなときにはメーカーがたとえ+2円のエキストラだったとしても鋼材特約店から買う場合には+5円かかってしまうなんてことも良くあります。
安易にメーカーのエキストラを鵜呑みにしないで鋼材特約店から見積りをもらって金額を把握するのが一番いいでしょう。
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