鉄骨加工のコア組立とは

鉄骨工事を請負い建方を行うまでには鉄工所で工場加工を行わないといけません。

鉄骨工事は基本的に一番手間がかかる柱の加工からスタートさせます。

その柱も仕口と呼ばれる加工を行い、その後柱に組み上げていきます。

今回はその柱加工のコア組立を解説していきます。

目次

コア組立とは

コア組立とは短いコラムにダイヤフラムを挟んで溶接する作業のことを言います。

鉄骨加工はこのコア組立の溶接からスタートさせます。

その後に仕口やブラケットと呼ばれる短い梁を溶接していきます。

このコア組立は建物の重さなどが一番チカラのかかる場所なので完全溶け込み溶接を行いしっかり加工を行っていきます。

四方工に伸びるブラケット部分で梁の大きさが違う場合には内ダイヤと呼ばれるコラムの中にダイヤフラムを溶接する必要があります。

内ダイヤを溶接してからコラムの両端にダイヤフラムを溶接していきます。

このコア組立は鉄工所の間や用語として出る場合にはコア組(こあぐみ)といった略した言葉で出ることが多いです。
コア組立はタイコと呼んだりサイコロと呼んだり似ているものに例えていう人も多くいます。

これは主に年配の方々が使うことが多いです。

コア組立はロボット溶接で行える

コア組立を行う際にMグレードくらいの鉄工所はコア組専用のロボットで加工を行う会社が多いのです。

ロボットで溶接することで欠陥の可能性を避けることができますし、ロボットが溶接加工を行っている間に人間は他の作業を行うことができます。

柱にしていくロボットもありますが価格が高い為、まずはコア組のロボットを購入して加工を行い鉄工所が多いようです。

コラムの厚みやサイズが小さい場合には人が溶接したほうが効率が良い場合があります。
コラム6×200~9×250くらいの大きさまでは人が溶接機で溶接を行ったほうが効率がいいようです。

※内ダイヤの溶接はロボットではできないので必ず人が行わなければいけません。

このコア組(こあぐみ)、サイコロ、タイコなどの言葉が出来た場合にはこのような加工をまずは行うとわかっていれば会話にも困ることは無いので覚えておきましょう。

NDコア(エヌディーコア)という商品

日鉄建材㈱より引用

日鉄建材㈱が製造しているNDコアという商品はコア部分のコラムの板厚を厚くしたコラムで通常ダイヤフラムを必要とするコア組の必要が無くNDコアに直接ブラケットを溶接することができます。

NDコアはNon Diaphragm(ノン ダイヤフラム)を略して付けられています。

この商品自体は高価ではありますが鉄工所の手間を考えると、とても効率のいい商品になります。

基本的には図面にNDコアの記載がなければ通常のダイヤフラムでコア組を行っていきますが梁の大きさが四方向で全て違った場合などにはこの商品を採用することが多いようです。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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