GIVE&TAKEという著書を知ってますか?
GIVEする人をギバー
TAKEばかりを求める人をテイカー
GIVE&TAKEの中間にいる人をマッチャーと呼びます。
この本は研究で一番成功する人と一番失敗する人がギバーだということが分かっています。
人は完全にどれかに分類されるというわけではなくどの傾向が強いかで分類を決めます。
この本はまさに建築業界に精通している本です。
鉄骨工事でのGIVE&TAKE
建築全般に言えることですが建築工事というのはやはり人が重機や機械を使い、人の手で製作を行っていきます。
現場でも様々な人が作業を行い建物を完成させていきます。
この建築という職種は責任の所在がとてもわかりずらいというのが一番の大変な点です。
トラブルというのは様々な場所に潜んでいます。
- 図面のチェック
- 工期の問題
- 追加工事の範囲
鉄骨工事でいえば図面の承認をもらっていても追加で部材を入れてほしいといった要望が出てきます。
簡易な部分であれば追加料金を取らないでその部材をサービスで付けることができますがあまりにも大がかりな追加が出る場合には追加料金が発生するといった認識が必要なのです。
この簡易と大がかりの範囲が曖昧で人によっては簡単な作業だと思っていても実際やってみるととても手間のかかる作業だということは良くあります。
様々な企業が混在している建築現場で全てボランティアでできるということはありません。
基本的に請負い工事以外で人や物が動く場合には金額が発生します。
ある程度お金を払えば出来ることが全てです。
鉄骨工事での追加
追加工事や予算にはある程度余裕を持って行わないと、貧乏学生のような建築現場になってしまいます。
この予算というのは工事現場所長が任されており、予算が余ることだってあります。
鉄骨工事でいえば壁下地の胴縁追加などは日常茶飯事なのです。
この下地が無いと壁が張ることができなかったり、工事に影響を及ぼします。
その工事が追加工事なのかどうかの線引きがとても難しいのです。
ここで大切なのは少しの追加であれば料金を発生させずに契約の範疇で行ってあげるということです。
少しの追加でも料金を請求していたらお金を払う元請けはあまりいい気分はしません。
しかしある程度建設会社に寄り添って協力してやることで予算が余ったりしていれば多くの金額をもらえることがあります。
人間というのは親切にしてもらえたなら親切を返さなければいけないといった心理が生まれます。
これを返報性の法則といい良いことでも嫌なことでもやり返したいといった心理が生まれるのです。
相手の上げ足を取ったような仕事をしてぼったくりのような追加工事を請求すると相手は追加を払わずに下請けの工事範疇の中だったと言い張る可能性もあります。
このような親切を行っているだけで他の建築現場でもその業者の噂が回って結果的に仕事も増えるといったことが起こるのです。
まとめ
GIVE&TAKEという言葉は良く使われます。
人はどうしてもTAKEが多い方が特をすると思われがちですが実はGIVEを多くする人が最も得をするのです。
結局人間も感情で仕事をしています。
やってもらったことは恩返しをしたくなるのが人間心理なのです。
企業である以上全て赤字で請け負い工事や追加工事を行うわけにはいきません。
失敗してしまうギバーになっては従業員も従業員の家族の未来も潰してしまうことになってしまうので働いている意味が無くなってしまいます。
しかしある程度の親切心をもってGIVEすることで感謝の貯金が行え、結果的には儲けが多く出るなんてことはザラにあるといことです。
建設会社の監督次第では追加を一切払わない最低な現場監督も存在します。
そのような人には断固な姿勢が必要ですが、結局GIVEしてあげることで信用を勝ちとり良い仕事ができることだってあります。
この見極めをしっかり行いGIVEの精神で毎日の仕事に邁進したいものですね。
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