鉄骨工事安全仮設材にのK2クライマーとは

鉄骨工事の現場では鳶職人が鉄骨を安全に建てていく為に沢山の安全仮設材を使用します。

特に鳶職人が昇降する為の仮設材にはいくつか種類があります。

今回はK2クライマーと呼ばれるものを紹介していきます。

目次

K2クライマー(ケーツークライマー)とは

ライズタラップのように金具を鉄骨の柱に取り付けてそのフックに昇降ようの金具を取り付けてその金具を昇降する為のものです。

このK2クライマーの取り付け金具はクライマーフックと呼んだりします。

K2クライマーはコラムの平面部分に取り付け昇降するのが一般的ですがコラムのRがかかる部分に付けるコーナークライマーと呼ばれるものがあります。

通常のクライマーはK2-2という品番のクライマーを使用します。
コラムのR部分のクライマーはK2-3という品番のクライマーを使用します。

通常コーナー部分にK2-3の品番のクライマーを使用することはほとんど無く、その部分のみイージークライマーを使用することなどもあります。

ライズタラップとの違い

同じような商品でライズタラップも以前紹介しましたが一体なにが違うのかを解説していきます。

ライズタラップとK2クライマーは基本的な昇降用途は一緒になります。

出しているメーカーと形状が違うだけになります。

ライズタラップはコンドーテック㈱の商品

K2クライマーは岡部㈱の商品

クライマーは誰が手配する?

通常安全仮設材は建設会社がリース品として手配をかけます。

K2クライマーに関しては柱に取り付ける金具は鉄工所が手配をかけて柱を組立、溶接をしている時に一緒に取り付けます。

クライマーのステップ部分は建設会社が手配をかける形になります。

このようにクライマーフックとステップでは手配元が違う為注意しておきましょう。

クラマーフックは人が昇降しやすい約400~500ピッチ程で付けられます。

取り付ける金具は四方向全てに外れないように溶接を行います。

K2-3クラマーは手配出来ない場合がある

めざしがとある現場で打ち合わせ時に今回の物件ではK2クライマーを使用するように決定しました。

梁が四方向全てに張り出しておりK2-3クライマーを使用する為、コーナーフックを付けてほしいとの話がありました。

コーナーフックを取り付けていざ現場建方が始まったのですがK2-3クライマーが手配できないと建設会社から通達がありました。

昇降が出来ないので現場で建方ができない状態になってしまい工期が少し遅れてしまった経験がありました。

結局K2-3クラマーをリース品ではなく販売してもらう業者をさがして手配をかける形となり、その現場は事なく終えることができました。

このようにK2-3クライマーはあまり需要が無い為、K2-2クライマーしか持っていない場合があるので注意しておきましょう。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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