鉄骨工事の胴縁に使用する通しボルトとは

鉄骨工事では壁を取り付ける為に本体鉄骨に胴縁を付けていきます。

C形鋼をメインに胴縁を作っていきますが所々に角パイプが必ず入っています。

角パイプは窓などの開口部分や、C形鋼では強度が弱い場合などに用いられてます。

角パイプは豆ボルトとは別に通しボルトを使用して本体に止めます。

今回は通しボルトとはどのようなものかを解説していきます。

目次

通しボルトとは

通しボルトとは角パイプを貫通させて固定するためのボルトのことを言います。

胴縁を止める豆ボルトの長いものだと覚えておくといいでしょう。

通常の豆ボルトはM12×35くらいを使用しますが角パイプを貫通させつ必要があるのでM12×135くらいの長さを使用します。

この長さを表す数字は六角部分を差し引いた首下の長さのことを指します。

胴縁に使用する角パイプは2.3x100x100を使用することが多いため135mmくらいの長さを使用しますが角パイプが大きくなったり、厚みなどが変われば長さも変わってきます。

角パイプに関しては強度の問題で厚みが4.5ミリや6ミリといった角パイプを使用することが多いため様々な長さの通しボルトを使用することがあります。

角パイプはC形鋼が付く軸の部分になることが多く、地組を行っても通しボルト手配が出来ておらず胴縁を本体に付けることが出来ないといったことが起こったこともあります。

胴縁ボルトを手配する際に通しボルトを発注するのを忘れていたなどはしょっちゅうあります。

豆ボルトを通しボルトはワンセットで覚えておけば発注忘れを回避できます。

ボルト、ナットのセット品と購入しよう

胴縁用のボルト、ワッシャー、ナットなどはバラバラの状態で在庫を行っている会社がほとんどです。

豆ボルトもボルト、ワッシャー、ナットは1個になっている物を納品しないと鳶職人がボルトをセットして持ち歩かないをいけないので効率が悪くなります。

通しボルトはC形鋼に使用するボルトに比べると比較的本数が少なくて済むのでたまに通しボルトのみバラで納品してある現場などもあります。

やはり出来れば豆ボルト同様ボルト、ワッシャー、ナットを一体化になっている通しボルトを現場へ納品しましょう。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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