鉄骨工事を行う上で必ずといっていいほど溶融亜鉛メッキ部分というのがあります。
通称ドブメッキといったりします。
雨ざらしになる部分だったあり耐食性が求められる部分にはドブメッキを行い錆びないようにする加工のことです。
構造図にもメッキ指示の表記がされていました。
その溶融亜鉛メッキの指示やメッキ証明書の表記が変更になっています。
溶融亜鉛メッキのJIS改定
2021年12月20日よりJISの表記が変わりました。
以前は溶融亜鉛メッキにはメッキ付着量(g/㎡)を表記していました。
その表記はHDZ○○という表記で表されていました。
(○○にはメッキを表すアルファベットや数字が入ります)
これはHot Dip Zinc(ホット・ディップ・ジンク)の頭文字をとった名称になっていました。
この表記があればこの部分は溶融亜鉛メッキなんだと覚えている人も沢山いたでしょう。
新たなJIS規格では
HDZT○○といった表記になります。
HDZのみの表示から厚みのthickness(シックネス)のTを付けてこの表記となりました。
ちなみにJISH8641が改定されこの規格になりました。
これは国際規格に統合されてこの表記になりました。
図面にはHDZと表記してある設計図も存在する
設計図には未だに溶融亜鉛メッキをHDZと表記してある設計図もあります。
従来のメッキ付着量と表記は下記のようになっているので問題はありませんがメッキの証明書を発行した際には新JIS移行後に旧JIS表記でメッキの証明書を発行してしまうと法令違反になってしまいます。
溶融亜鉛めっきに関する JIS 規格の改正について
溶融亜鉛めっきに関する JIS 規格の改正について
この改定はほとんどの人が知っていますが知らない人だと表記がおかしいや図面通りではない証明書だとクレームを付けてくる人もいたりします。
JIS規格などは時代によってどんどん変化していきます。
数年前は当たり前だったことが今ではコンプライアンス違反になっていることなど様々存在します。
建築業界は自分から情報を取ったり教え合ったりしてどんどん新情報を共有していきましょう。
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