鋼材のBHとは

BHとはビルドエッチの略でH形鋼を鉄板を溶接して組み合わせてHの形に作る鋼材のことです。

ビルドエッチはビーエッチと呼ばれることも多いです。

目次

BHとは?

BHは通常のH形鋼にウェブとフランジの厚みの規格が無い場合に使われることがあります。

鉄板を切断し、溶接してH形鋼に組むことで鉄板の規格さえあれば厚みを自由自在で組むことが出来ます。

例えば

SN490B H形鋼400x200x8×13 という規格しかない場合

SN490B H形鋼400x200x16×22というH形鋼が欲しい場合には

BHにて制作して使用することがあります。

BHを使う機会

BHを使う際は構造上H形鋼を強くしないといけない時に図面に記載されています。

BHは通常のH形鋼より金額が高い為、なるべく通常H形鋼で記載されていますがこく稀にBHの記載があったりします。

外法H形鋼など納品までに数ヶ月もの時間がかかるH形鋼を使っている場合には数量が少ない場合にはBHにて代用して納品することもあります。

鉄工所で制作を行う際にどうしても制作間違いが起こってしまった場合に新たに材料が必要だが通常市中に出回ってない外法H形鋼だった場合にはBHを使用したりします。

BHの製造工程

BHはH形鋼のウェブとフランジ面を溶接してH形鋼の形を作っています。

溶接をするということは鋼材に熱を入れるので歪(ひずみ)という鋼材の曲がりが生じてしまいます。

この歪を取る為に、溶接が終わった後に矯正機にかけてまっすぐのH形鋼へ戻す作業を行います。

BHにはH形鋼150x150x19x22のような小さいサイズもたまに作らなくてはいけません。

このような小さいサイズになる場合には矯正機に設置が出来ない場合があるので少し曲がったままの納品になることが多いです。

BT(ビルドT)

BHはHの形を溶接して制作する鋼材ですがBTは文字そのままにTの文字に制作する鋼材です。

製造工程などは同じでウエブとフランジを溶接して制作します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

コメント

コメントする

目次