鉄骨工事で使われるりん木(りんぎ)とは

鉄骨工事を行っているうえで重量物を扱う際に必ず必要になってくるのがりん木です。

今回はりん木について解説していきます。

目次

りん木とは

鋼材などを地面に直接置かずに木材を敷いた上に品物を置きます。

この地面や鋼材の間に敷く木材のことをりん木と言います。

鋼材を直接地面においておくと汚れたり、長時間おいておくと錆が発生したりします。

ワイヤーなどの吊道具を使って鋼材の荷下ろしをする際にもワイヤーの通る隙間が必要になります。

その際にはりん木を敷いて鋼材を置くことで作業がスムーズに進むのです。

りん木厘木輪木などのいずれの書き方もします。

りん木は鋼材以外の資材などでも必ず使います。

木材などは直接地面に置くと腐食の可能性やフォークリフトなどの作業もあるので、風通しの為やフォークリフトの爪を入れる隙間の役割を果たしたりもします。

りん木のサイズ

りん木は通常木材の90×90くらいの大きさで2m~4mくらいの木材が多いです。

用途によっては様々な長さや大きさの木材があることで持ち運びなどが用意に出来、様々な場所で使用することができます。

りん木はバタ角なんて呼び方もよくされます。

これは端太と書いてバタと読み、端に木材を置いて使うことがからりん木のことをバタ角を呼ぶ人も多いです。

鋼材やアルミでも2.3x60x60ぐらいの大きさをバタ角を呼ぶ人が多いです。

これはりん木の代わりにこのサイズを使用したり、足場や仮設材に多く使用されるので様々な用途として利便性がいいのでこのサイズをバタ角と呼びます。

りん木の置き方

りん木は地面と鋼材との接地面を均等に置く必要があります。

りん木を均等に置くことで鋼材からりん木に均等に重さがかかる為しっかりささえることができます。

均等に置けていないと鋼材というのは重量物なので不同沈下(ふどうちんか)という現象が起こってきます。

不同沈下とは重量が均等で無い場合に重量がかかる方が沈んでしまう現象です。

この不同沈下が起こるとバランスと崩してしまう可能性があり、荷崩れの原因になります。

鋼材の横を歩く機会も必ずある為、人命にかかわってくるのでりん木の置き方にも注意して一定間隔で均等に置くようにしましょう。

まとめ

鉄骨工事を行う上でりん木というのは必ず必要な備品になってきます。

りん木が無ければ作業性が悪く鉄骨工事を現場で進めることすら困難になってきます。

地組と呼ばれる地面で胴縁や鉄骨を組み立てる場合にも人のチカラで持つのには限界があります。

クレーン作業を行う上でワイヤーを掛けるさいには必ず地面と製品の間に隙間が必要です。

その際にりん木が必ず必要になります。

鉄骨工事ではりん木は一時的に置いておくものなので不同沈下の危険性はあまりありませんが、長時間おいておかなければいけない場合には均等に配置するようにしましょう。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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