鉄骨工事に絡む腰壁とは

鉄骨工事をやっていると屋根や壁との取り合いなど様々なものに絡む為、様々な用語が出てきます。

今回は胴縁に絡んでくる腰壁を解説していきます。

目次

腰壁とは

腰壁とは地面から腰の高さまである壁を作ることです。

床から腰までの高さというのは汚れや傷が付きやすく、汚れや傷を防止するといった意味で儲けられる壁のことです。

住宅などでも腰までの高さは通常の壁紙と違う色などが使用されたりします。

基本的には汚れや傷が付きにくい素材のものを使用するのが一般的です。

オフィスなどの中小物件では腰壁をコンクリートで形成していくのが普通です。

鉄骨工事と腰壁の関係性

鉄骨工事は壁を貼る下地に胴縁が必要になることがあります。

腰壁をコンクリートで作るということは型枠をはめてコンクリートを流し込んで腰壁を作っていきます。

腰壁の高さから約30mm上から第一胴縁(一番最初の胴縁)を図面に落とし込んでいきます。

腰壁の高さが決まらないと胴縁の施工図面を書くことができません。

鉄骨というのは建物の一番最初の工程なので胴縁図面が書けないということはもちろん製作にもとりかかれません。

腰壁の位置を早めに決めてもらうのは工期を守る為にも大切なことになります。

腰壁を施工してからの第一胴縁を施工

胴縁を組んでいく際に第一胴縁は腰壁をコンクリートを打設してからの取り付けとなります。

これは第一胴縁を先に付けているとコンクリートを流し込む隙間がなくて腰壁の施工が出来なくなるからです。

たまにコンクリート打設が高くて第一胴縁が納まらないといったことも起こるそうです。

第一胴縁を角パイプにする

この第一胴縁を角パイプに変えて施工する企業が増えています。

角パイプ2.3x100x50を縦使いにして先に施工をしておいて腰壁のコンクリートを流し込んでいく作業です。

鉄骨工事の工期短縮や施工性としてもとても良く、最近このような仕様で胴縁を施工していく企業が増えています。

まとめ

腰壁は鉄骨工事の範囲内ではありません。

しかし鉄骨工事にの胴縁には必ず絡んでくる用語になります。

鉄骨工事をやっていると必ず出てくるワードですし、腰壁の位置は建設会社に早急に決めてもらい胴縁図面を作成していくようにしないといけません。

工期をしっかり守るためにもこの腰壁という用語を覚えておいて打ち合わせに役立てていきましょう。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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