鉄骨工事には合番と呼ばれる役割を担う人間が存在します。
今回は鉄骨工事の合番に付いて解説していきます。
合番(あいばん)とは
鉄骨工事が始まると鳶職人が建てていきますが、職人さんというのは自分たちの仕事を最優先に鉄骨建方を進めていきます。
工期が少ない現場などは鉄骨を建てるのと同時に他の作業も混合して行わないといけません。
外溝工事などは場合によって鉄骨工事の邪魔になってしまう為、しっかり話合いなどを行い工事を進めていきます。
合番は相番や相伴などの書き方をすることがあります。
鉄骨工事での合番の仕事
鉄骨工事で工程や作業管理調整は当たり前のことですが、一番の作業は鉄骨工事で不具合が発生した場合に対処して建方を進めていくのが主な仕事になります。
現場にはガスや溶接機を持ってきている為、現場で対処できるような問題であれば溶接などを行い対処していきます。
作り間違いなどがあった場合には鉄工所で作り変える段取りを行い、鳶職人の作業が止まらないように調整を行ったりします。
合番の作業
- 鉄骨材料のトラック搬入の段取り
- 梁のウェブ、フランジボルト径や長さの指示
- 次の日の搬入段取り
- 現場でのガス切断や溶接作業
鉄骨材料のトラック搬入段取り
鉄骨材料のトラックは一日に何台も入ってきます。
積荷の材料によっては荷下ろしに時間がかかってしまう場合があります。
ある程度現場が広ければ1台~2台は待機できますがトラックの離合やUターンなどがしずらい現場が多い為、トラックの運転手と連絡を取り合って搬入時間を指示して現場に入ってきてもらわないといけません。
このような電話連絡なども合番がが行います。
梁のウェブ、フランジボルトの径や長さ指示
梁にスプライスをセットしていく場合には図面を確認してウェブとフランジでボルトの長さなどが違う場合があるので間違いの起こらないようにマーカーなどでフランジに表記して鳶職人さんが分かりやすいように指示していきます。
次の日の搬入団取り
工事が始まると鉄骨材料置き場の問題や建方スピードなどによって次の日のトラックを制限する必要などもあります。
まだ建てもしない材料を搬入して置き場が無く作業が出来なくなってしまっては元も子もありません。
こんなことにならないように自分の会社に連絡してしっかり搬入段取りを打ち合わせします。
現場でのガス切断や溶接作業
先ほども解説しましたが図面の間違いや誤作があった場合には現場で応急的に作業を行い現場止めないようにします。
鉄骨納まりなどが出来ない場合にはガスで切断して納まるようにしたり、鉄板の付け忘れなどがあった場合には大至急板を溶接を行い取り付けたりします。
間違いが無く完璧に出来ればいいのですが図面のチェックなどは人間が行う為、どうしてもこのようなことが起こってしまいます。
合番はこのような作業がメインになります。
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