鉄骨のみならず鉄筋コンクリートなどでもスリーブという言葉が出てきます。
スリーブという言葉が出てきた場合にどのような加工をどのようなに行えばいいのかすぐに浮かんでくるよう理解して打ち合わせができるになりましょう。
スリーブとは
sleeve(スリーブ)=袖(そで)という意味で文脈によっては筒(つつ)や鞘管(さやかん)のような意味にも使われます。
建築業界ではそのままスリーブと呼んでいます。
このスリーブは日本語では梁貫通孔(はりかんつうこう)とも呼ぶことがあり建築現場ではどちらも使われる用語です。
スリーブは梁に孔を明けてしまうの必ず補強が必要です。
なぜスリーブが必要なのか?
基本的にフロアには充分な空間を確保しないといけません。
ホテルや老人ホームなどには各部屋に電気、水道、給排水などの設備が必要になります。
天井などにむき出しに配管などを通すわけにはいきません。
そんな時にはスリーブを設けて配管を通すのです。
オフィスや倉庫などの高さがあり配管を梁の下に通して天井で隠れるようにする方法であればスリーブは必要ありません。
スリーブ補強
スリーブを明けるということは梁に孔を明けるのでむやみやたら孔を明けていいものではありません。
孔を明ける際に構造上問題ないかを確認しないといけません。
孔開けだけでなく補強もあるので鉄工所の加工量としてはかなりの手間が必要になります。
鉄骨加工時点ではスリーブ位置などはわかっていない
スリーブは設備業者に梁の孔位置を指定してもらい構造的に問題無いかを計算して、もしも問題がある場合には再検討をしなければなりません。
スリーブ位置を図面に表記してもらう時間やスリーブ孔位置の構造計算の検討などには何日もかかります。
その間にも鉄工所の工場加工はどんどん進んでいきます。
スリーブ位置が決まっていないからといって加工をしないでいると建方の日程間に合わない場合などが出てくる為工場加工は進めないといけません。
鉄骨の加工が終わったものをもう一度工場へ戻してスリーブ加工を行わなければいけないとなるととても手間がかかります。
このスリーブの位置を早めに決めることでスムーズに工事を進めることの繋がります。
まとめ
スリーブや梁貫通孔は鉄骨工事であれば必ず加工が追加で出てくる為覚えておきましょう。
工事によっては梁に何個も孔を明けなければいけないこともあります。
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