加工した際にトゲのように出てくる為しっかり除去する必要があります。
「かえり」と呼んだりする人もいます。
鉄骨工事ではグラインダーで除去するのが一般的です。
鉄骨工事でバリが発生するタイミング
鋼材の切断を行った時には切断面の角にバリが残ることがあります。
鉄板をシャーリングなどで落とした場合にもバリが出ることがあります。
このようなバリをせん断バリといってグランダーで除去します。
鋼材をドリルなどで孔明けを行った場合にもバリがでます。
開先加工を行った場合などにもバリが生じます。
このようなバリを切削バリといい、これもグラインダーで除去します。
バリがあるとどんな支障をきたす?
バリを除去せずに鉄骨加工を行っていると溶接箇所にバリが入り込み溶接不良が起こってしまうこともあります。
またバリが入ることで寸法などにも狂いが生じてしまうこともあります。
溶接内に不純物が入ってしまうと超音波探傷検査と呼ばれる溶接の試験がクリア出来ずに作り直しになることがあります。
バリ取りをしないとバリが付いた状態で製品を触るとトゲで手を切ってしまうこともあります。
鋼材のバリは手で除去できるような柔いものではない為、鉄骨を建てる際に鳶職人が鉄骨材料を触るときに手を切ってしまうおそれもあります。
このような怪我が起こらない為にもしっかり除去する必要があります。
バリ取りの注意点
バリ取りにはもちろんグラインダーをかけてしっかり除去していきます。
グラインダーをかけすぎて製品の寸法が短くなったといった事例も過去に見受けられました。
丁寧に除去するのはいいことなのですが製品自体に支障をきたすことは避けるようにしましょう。
あくまでもバリのみを除去するように心がけましょう。
まとめ
鉄骨工事の材料を扱ううえではバリは必ず出てきます。
しっかり除去を行い製品を完成させることで見た目にも良い製品になり、溶接を行う場合にも不純物が入らないので溶接不良が起きにくいです。
バリ取りの指示はある時と無い時がありますが必ず行うように心がけましょう。
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