鉄骨工事には溶接というのは欠かせない作業の一つになります。
溶接といっても溶接作業には手順や段取りをしっかり行わないとすぐに溶接不良を起こしてしまします。
今回は溶接前のルートギャップについて解説していきます。
ルートギャップとは
その隙間のことをルートギャップと呼びます。
ルートギャップは別名ルート間隔(るーとかんかく)と呼んだりもします。
このルートギャップがあることで溶剤が鋼材間隔の間に入り込みしっかり溶け込んで溶接することができます。
柱の溶接は基本的に全てフルペネ溶接(完全溶け込み溶接)なのでこのルートギャップを設けて溶接を行います。
鉄骨工事においてはレ形開先を使用して溶接を行うことがほとんどです。
ルートギャップの決め方
ルートギャップには基本的に設計図面などに記載されていることが多く、溶接基準図と言わるもので進めていきます。
鋼材には溶接によって縮みが生じてしまい、寸法が短くなってしまう場合などがあるので、寸法が違う製品になってしまうと元も子もなくなるのでルートギャップの設け方も技術が必要になります。
このルートギャップは数ミリ程度なので変わっても1ミリや2ミリ程度の変え方になります。
ルートギャップがあまりにも広いと溶接量が多くなりすぎて溶接手間や溶接ワイヤーなどがかかりすぎてしまう為、コスト面から考えても適正な間隔で行うことが大切になります。
ルートギャップを測定する
ルート間隔測定ゲージというものが販売されており、測定することができます。
仮組検査(かりぐみけんさ)と呼ばれる検査を実施して溶接前の寸法やルートギャップ、開先角度などを測ります。
近年では仮組検査はあまりやることは無くなりましたが製品検査時に仮組も併せて行うこともあります。
その場合には仮組している製品と溶接を終えた製品を二つ用意して検査を行ってもらいます。
まとめ
ルートギャップをルート間隔と呼ぶ人もいる為、どちらの用語でも覚えておくようにしましょう。
コメント
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[…] 溶接を行う際のルートギャップとは 鉄骨工事には溶接というのは欠かせない作業の一つになります。 […]