フルペネはfull penetration(フルペネトレーション)の略で呼ばれています。
鉄骨工事において柱のベースプレートやダイヤフラムなどの溶接や仕口と呼ばれるH形鋼を接合するために柱から短い梁を出している部分にはフルペネ溶接が必要となります。
溶接部分の鋼材には開先加工を施されています。
フルペネと行う場合にはルートギャップと呼ばれる鋼材と鋼材に数ミリの隙間を空けて溶剤が鋼材の間にしっかり溶け込むように溶接を行います。
この際に溶剤が下に流れ出ないように隙間の裏側に裏あてを付けて溶接していきます。
目次
フルペネ溶接には検査がある
フルペネ溶接部分には超音波探傷試験があり中まで溶接がしっかり行われているかを機械を使って調べます。
建設会社が委託した第三者機関が鉄工所に出向きこの試験を行います。
この時点で欠陥が発覚した場合にはもちろん溶接のやり直しを行わないといけません。
フルペネ溶接の表記
フルペネ溶接では図面にこのような記号が付けられており、図面をチェックしておきましょう。
一般的にはフルペネ溶接を行わないような場所でもたまにこの表記がされている可能性もある為注意しておきましょう。
フルペネ溶接と完全溶け込み溶接は同じ意味ですが突き合わせ溶接は隅肉溶接のように部分溶け込み溶接にも使われることがあるので完全溶け込み溶接と突き合わせ溶接は別の意味になることを覚えておきましょう。
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