鉄骨で使う鋼材の平鋼(ひらこう)とは

鋼材にも様々な形をしているものがあり、加工のしやすさや加工手間などを考えて鋼材を購入してもらい用途に応じた加工を行ってもらいます。

今回は平鋼(ひらこう)について解説していきます。

目次

平鋼(ひらこう)とは

平鋼とは鋼材の細長い板で4面を圧延して作られた鋼材です。

サイズバリエーションも多く、t3x13のような薄くて細長いものからt25x300のような厚くて太いものまであります。

鉄骨工事のなかでも様々な場所で使われますが代表的なものであれば階段ササラの部分に使用したり、手摺などに使われることが多くあります。

平鋼はFBと表記されることもあります。

これはフラットバー(Flat Bar)の頭文字を取った表記です。

一昔前の人は帯鉄(おびてつ)と呼ぶ人も多く全て同じものだと覚えておきましょう。

平鋼の特徴

平鋼はメーカーで製造するときに幅が一定に作られています。

近年では鉄板をプラズマやレーザーで切り落として切板として製品にすることが多々あります。

ユーザーもこの加工で持ってきてもらったほうが加工手間も少ないように感じます。

しかし、細長い鉄板をこのような切板で作ろうをすると細長い板は反りや歪が生じてしまい施工を行うときに全く使い物にならない場合もあるのです。

その場合には曲がりを矯正して使わないといけなくなり、余計なコストがかかってしまうおそれが出てきます。

その点平鋼はメーカーで製造を行い反りは無いような状態で納品される為使いやすいです。

同じ板を複数枚作る場合にも平鋼はとても使いやすいです。

t3~t6までの板厚であればシャーリングという圧力をかけて切断する機械などで加工する場合には平鋼はもってこいです。

鉄板を加工するのであれば4方向の切断が必要ですが2方向の切断のみで製品が出来る為コストも少なくて済みます。

平鋼のサイズ

平鋼の厚みはt3、t4.5、t6、t9、t12、t16、t19、t22、t25のような厚みがあります。

t3やt4.5になると幅が13~t50くらいまでが一般的です。

通常良く使われる厚みはt6、t9、t12が多く幅は16~250まで幅広くあります。

t16、t19、t22、t25の厚みになるとあまり細い平鋼よりは幅が大きいものを使うことが多いです。

平鋼は幅が180以上の物を「ワイド平鋼」と呼び、表記としても「WFB」と書いてあることもあります。これはWide Flat Bar(ワイドフラットバー)の頭文字を取って表記してあります。

ワイド平鋼は階段ササラなどに使われることが多い為、建築鉄骨ではとても多く使用されます。

定尺長さは5.5mもしくは6mを在庫しているところが多いのであまり長い平鋼になると溶接などで継ぎ足しして使うようにしないといけません。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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