鉄骨工事の飛行機梁(ひこうきばり)とは

鉄骨工事にも梁の呼び方が沢山あります。

大梁や小梁などはもちろんのこと、大梁の中でも違った呼び方があります。

今回は飛行機梁に付いて解説していきます。

目次

飛行機梁(ひこうきばり)とは

飛行機梁とは大梁から両翼が出ている形をしている梁のことを言います。

形が飛行機のような形をしていることから飛行機梁と呼びます。

小梁であればガセットプレートでジョイントすればいいのですが大梁になると剛接合と呼ばれるジョイントを行わないといけない為、スプライスプレートでジョイントも出来ないので溶接を行い飛行機梁として製品にしないといけません。

飛行機梁は梁の途中から仕口が出ています。

こ仕口部分をフルペネ溶接を行いジョイントして現場に納品します。

通常は大梁は柱を設けて仕口をつけて四方向に梁を這わせていくのですが柱を設けられない部分で大梁が必要な場合にはこのような梁でジョイントしていきます。

飛行機梁はトラックにあまり積めない

鉄骨は工場で製作を行ったあとにトラックに積み込んで現場に搬入を行います。

トラックというのは10ton車に1tonしか積めなくても同じ料金が発生してしまします。

鉄工所というのは10ton車であれば出来るだけ10ton分を積んだ方が効率はいいのです。

もちろん過積載(かせきさい)は犯罪なので辞めておきましょう。

柱などは仕口がでている為積み込みの本数が限られてしまい積載効率としてはあまり良くはありません。

梁は柱と違い、きっちり詰めて積み込んでいけばかなり効率よく積み込むことができます。

しかし飛行機梁が多い場合には両方から仕口が飛び出している為積み込み量が限られてしまい積載効率が悪くなってしまいます。

これは仕方のないことかもしれませんが運賃というのもコストの一つです。

コストをしっかり考えて見積りをする必要があります。

飛行機梁は超音波探傷試験がある

通常梁にはガセットプレートが付き隅肉溶接しかしない為、外観のみの確認で、超音波探傷試験は行いません。

飛行機梁はフルペネ溶接を行う為、超音波探傷試験(UT検査)が必要となります。

建設会社が委託している第3者機関による試験を行って合格が出て初めて出荷できるのです。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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