デッキプレートに行う焼抜き栓溶接とは

デッキプレートは一枚一枚手作業で敷き込んでいき隙間が無いように敷いていきます。

ある程度敷き込みが終わったあとにはデッキプレートを梁に溶接して固定していきます。

その場合には焼抜き栓溶接をいう方法で行っていきます。

目次

焼抜き栓溶接とは

通常の溶接は端部を突き合せた状態にして溶接を行っていきます。

デッキプレートはt1.2~t1.6の厚みが通常なので梁の部分には50mmの掛かりがありその中心部分を溶接していく作業になります。

基本的にはデッキプレートの端部より20mm以下の距離に溶接しないといけません。

焼抜き栓溶接はデッキを溶かして貫通させてその孔の明いた部分に余盛を行い、デッキプレートを梁を固定していく作業になります。

デッキを焼いて抜いて栓をする固定方法なので焼抜き栓溶接といいます。

焼抜き栓溶接のやり方

焼抜き栓溶接は通常のアーク溶接を行っていきます。

デッキプレートは凸凹になっており端部の掛かり部分の梁にしっかり設置している面に焼抜き栓溶接を行っていきます。

大梁の設置面でデッキプレートの継ぎ目の谷部分には全て溶接を行っていきます。

長手方向の溶接は基本的に600mmピッチで溶接を行います。

小梁に関しては谷部分にい1ヶ所の溶接で構いません。

焼抜き栓溶接の大きさは18mm以上の大きさが必要となります。

1円玉の大きさが20mmなので1円玉くらいの大きさを目安に焼抜き栓溶接の大きさを確認するといいでしょう。

1.鋼板の厚さを1.6mm以下とすること。

2. 溶接部に割れ、内部欠陥等の構造耐力上支障のある欠陥のないこと。

3. 溶接部周辺における鋼板と鉄骨その他の鋼材との隙間を2mm以下とすること。

4. 溶接部の直径を18mm以上とすること。

5. 溶接部相互の中心間距離を60cm以下とすること。

6. 溶接部(端抜けのおそれのない部分を除く。)の縁端距離(当該溶接部の中心から接合 する鋼材等の縁端部までの距離のうち最短のものをいう。)を20mm以上とすること。

7. 焼き切れ及び余盛不足のないものとすること。

日本建築学会_鉄骨工事技術指針・工場現場施工編、2018
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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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