鉄骨工事に入る前の確認申請とは

建物を建てる為にはその建物が建築基準法などを満たしているものなのかどうかを判定してもらい、承認が下りてからの建築着工となります。

今回は確認申請とはどのようなものなのかを解説していきます。

目次

建築確認申請とは

工事に携わっている人が良く耳にするのが確認申請といった言葉です。

建築確認と言ったり、確認申請と言ったりなぜか少し略して言う人が多いようです。

正しくは建築確認申請といい建築基準法や自治体の条例に沿った建物かの申請を受けて建物を建てる許可のようなものが無いと違法建築になってしまうといったものです。

建築基準法は国民の生命や財産を保護する目的で定められています。

耐震構造が適正な建物なのかや周辺の外観を損ねたりしていないかなど事細かにチェックされます。

建築確認申請を行う場所と期間

建築確認申請は確認検査機関や特定行政庁に書類を提出して確認申請を受けます。

設計事務所が書類を提出して申請が下りるのを待ちます。

確認申請には多少時間がかかり最長で70日ほどかかると言われています。

検査機関も建物の申請を順番に判定していく為あくまでも大まかな数字として覚えておきましょう。

一般的には2週間~1ヶ月ほどで確認申請が下りると覚えておくといいでしょう。

鉄骨工事と確認申請との関係

鉄骨工事をいうのは建物の最初に目に見えて建てていく工事になります。

鉄骨工事には材料が必要になり、規模の大きさにもよりますがある程度大きな部材や特殊な材質などが入っていると鉄工所に納品するまでに3ヶ月~4ヶ月ほどかかることなどはザラにあります。

しかし確認申請が下りていない図面で材料を発注してしまうともしも確認申請が下りなくて構造計算のやり直しなんてことになったら材料が全てパァになってしまうことだってあります。

設計事務所や建設会社はそのようなリスクを負うことはできません。

建物を建てる施主は早く建物を建てて稼働させることで収入が増えます、なのでなるべく早い工程を望みます。

確認申請が下りて初めて材料手配や下請けに発注を行えるのです。

この確認申請がズレ込んでしまうと鉄工所もその仕事のみを当てにしている訳ではありませんし、他工事の加工が重複してしまった場合には加工が出来ないといったことが起こってしまいます。

確認申請というのは全てを進める為にはとても重要な認可だということを覚えておきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

コメント

コメントする

目次