鉄骨工事では様々な形状の建物を見積りや施工を行います。
図面を頂いて見積りを行う際などに鉄工所の今後の仕事状況やどのような建物かをある程度口頭で話す機械があります。
その際に鉄工所が喜ぶ仕事として片流れ(かたながれ)といった言葉があります。
今回はこの片流れについて解説していきます。
片流れ(かたながれ)とは
屋根というのは雨が降って屋根から流れ落ちてくるので地面と平行に作ることはありません。
どの建物でも必ず傾斜しているのです。
この片流れは傾斜を端から端に一定に斜めになっており雨が端へと流れるような構造になっています。
片流れは水上(みずかみ)と水下(みずしも)があり、これで雨が流れる方向がわかります。
片流れは鉄工所が最も作りやすい形
鉄工所が鉄骨工事の見積りを行う際には建物の形状や手間が考えて見積りを行っていきます。
そんなときにとても複雑な形や加工が難しい構造をしているともちろん工事経費もどんどん嵩んでしまいます。
一般住宅ではないかぎり大きな建物をいうのは企業が設備投資をして建てることの方が比較的多いです。
お金のある企業であればデザイン性のある建物を建ててオシャレなオフィスにしますが一般企業は設備投資のコストはなるべく抑えたいというのが本音です。
そんなときにどのような構造が一番コストダウンになるかを検討して設計してもらいます。
鉄骨造の構造体で一番のコストがかかるのが鉄骨工事です。
細かい部分になってくると柱はもちろんH柱よりもコラム柱が一般的に製作しやすかったり、片流れといっても平面的には全く四角の形をしていなかったりといったことはありますが基本的には片流れ屋根の工場は鉄工所が一番コストが抑えられ、なおかつ工期の短縮ができます。
建築物というのは複雑になればなるほど建築コストも上がりますし、施工するのも大変になってしまします。
デザイン性のある建築物はとても見栄えが良く、訪れてた人を魅了しますが、その分納期やコストは普段からは考えられたないくらい多くかかっているのです。
鉄骨工事を行う鉄工所が見積りを行う際には基本的にton/単価で換算していきます。
重量が重ければ重い程金額が上がりますので鉄工所としてはもらえるお金が多くなりとても喜ばれます。
しかし建物を作る側からすると重すぎることでコストが上がってしまうのでなるべく軽い部材で製作してもらおうと設計を行います。
あまり軽い部材であれば構造体として弱いものが出来てしまえば建物としてはNGです。
しっかりした建物でなおかつ部材をギリギリまで軽くし、形がシンプルなものがコストが一番安いのです。
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