鉄骨工事に関わらず様々な場所で継手(つぎて)と言われる箇所が出てきます。
今回は鉄骨工事の継手に絞って解説していきます。
継手(つぎて)とは

基本的には高力ボルトで接合する部分を継手と呼んでいます。
小梁などのガセットプレートも継手といい、ボルト数や孔ピッチが記載されています。
構造図に継手の形状が記載されている為その形状を元に施工図を作成して設計事務所のチェックを頂くようにします。
鉄骨工事では梁の接合部分の継手が多いですが柱を現場溶接する際に建方時にエレクションピースなどで接合しておく際にも柱継手という項目があり形状などが記載されています。
一般的に使われる継手とは

僕らがよく耳にする継手というと配管などの繋ぎ目の部品を使用する場合だと思います。
長さを調節する際に繋ぎ目を作ったりする際にも継手を言ったりするのを聞いたことがあるのではないでしょうか?
特に水の通る配管などには継手を間違うと水漏れの原因になったりします。
鉄骨工事では継手を間違うなんてことがあった場合には耐震性などの人の命に関わる事象になってしまうのでしっかり覚えておきましょう。
施工図作成の際に継手の基準図がある

鉄工所で施工図を作成する際にはH形鋼のサイズによって2~3パターンの継手の基準を入力できるようになっています。
昔は図面に1つ1つボルト位置を記入していきましたが近年はCAD(キャド)と言われるパソコンで図面を書くシステムがある為、登録してある継手基準図を選べば勝手に継手を作ってくれるようになっています。
もちろん鉄工所で作成した図面を建設会社、設計事務所がチェックを行い承認をもらって加工を行う為、間違いがあった場合には事前に見つけることができるようになっています。
まとめ

鉄骨工事でいう継手とは梁などを接合する部分のことをいいます。
サイズなどによってボルトのピッチやボルト径などが決まっており継手基準図といわれる図面を確認して施工図を書く必要があります。
継手には通常パターンが存在し、このサイズであればこの形といった継手の形があります。
工事の中では様々な資材を使用する為、継手と一言でいっても配管の継手や配線の継手など「継手」という言葉は工事現場ではとても沢山飛び交います。
鉄骨工事の継手は柱や梁の接合(ジョイント)部分ことを指すことを覚えておきましょう。
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