鉄骨工事は基本的にボルト取りでほとんどはジョイントしていきます。
場合によっては製作ミスや図面のなどによってボルトが取れない場合などが出てきます。
今回はそんなとにに役立つ馬鹿孔という用語を解説します。
馬鹿孔とは
馬鹿孔とは不確実なボルト孔の場合にあらかじめ大きな穴を掘っておくことをいいます。
ボルト孔の許容差というのは±2ミリしか見おらず少しのズレでボルトが取れないといったことが起こります。(画像左)
建築工事標準仕様書JASS6にも孔径の許容差は±2ミリ以内とする。と書いてあります。
躯体に関わる部分は全て建築基準法に基づいて孔あけを行わなければいけませんが構造に関わらない設備などのには馬鹿孔を掘ることがあります。
室外機架台のアンカーなどは建設会社が施工を行ったはいいものの結局孔位置が合わずに結局現場で孔を明け直すなんてことだってしょっちゅうあります。
このようなことが起きないようにあらかじめ孔を馬鹿孔にしておくといった用語を使います。
馬鹿孔にした場合の対処
馬鹿孔にすると孔径が大きくなる為、ナットを締め付つけができなくなってしまう可能性がある為座金を入れる必要があります。
座金を入れることでナットの締め付けのチカラが分散されるためしっかりした締め付けを行うことができます。
馬鹿孔とルーズ孔の違い
馬鹿孔は孔径をあらかじめ大きくあけておくことをいいます。
工事現場では馬鹿孔というとあまりいい方法ではないように聞こえてしまう為、馬鹿孔をルーズ孔と言う人もいることを覚えておきましょう。
馬鹿孔は孔径を大きくするとナットが効かなくなる為、役に立たなくなることからこの言葉がつけられました。
ネジ山がつぶれてしまいネジが回らなくなることもネジが馬鹿になっているいった言葉を使います。
少しネガティブな言葉として使われたりするので人によってルーズ孔と使い分けるのも打ち合わせでは大切なのかもしれません。
あくまでも違いを知識として持っておきましょう。
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