鉄骨工事の柱で使われるBCRとは

BCRとはbox column roll(ボックスコラムロール)の頭文字をとった角形鋼管になります。

建築現場でよく目にするのは柱材に使われることがほとんどです。

一辺の大きさが200以上のものを一般的にはコラムと呼びます。

目次

STKRとの違い

STKRは一般構造用角形鋼管といいSS材を使用しています。

一方BCRは鋼材をSN材同等品を使っているのが特徴です。

BCRを成形する前の鉄板は板を作る段階でBCRに基づく板を製造しているとしか決められていない為正確な材質を明記されているものなどはありません。

BCRは国土交通大臣の認定品になるのでBCRとして販売できるメーカーは限られています。

メーカーというのは基本的に板厚などはJIS規格の公差範囲内でコストを下げる為に薄く作るのが特徴でした。

阪神淡路大震災が起こった後に厚みを薄くしないBCRという規格が出来ました。

基本的に流通しているサイズは厚みが6mm、9mm、12mm、16mm、19mm、22mm、25mmがあります。

大きさは200×200、250×250、300×300、350×350、400×400、450×450、500×500、550×550などがあります。

厚みが薄いのは小さいサイズにに使われることが多く、厚みが厚くなると鋼管のサイズは大きくなります。

基本的にはt25x200x200やt6x550x550などの板厚が厚くて小さい辺の物や逆に板厚が薄くて一辺が大きなコラムは流通していません。

BCRとBCPの違い

BCRは建築構造用冷間ロール成形角形鋼管、box column roll(ボックスコラムロール

BCPは建築構造用冷間プレス成形角形鋼管 box column press(ボックスコラムプレス

BCRはコイル品と呼ばれるトイレットペーパーのように巻き取った鋼板からロール(成形)していきます。

BCPは一枚の板をプレスして片方をカタカナのコの字に曲げたものを2つ合わせて□の形にしてく物が一般的です。

基本的に継ぎ目のシームと呼ばれる部分がBCRは1か所、BCPは2ヶ所だと覚えておきましょう。(BCPにも1シーム〔ワンシーム〕成形もあります)

BCRは中小物件に使われることが多く、鋼材問屋にも在庫があり納期も早いため図面に書いてあることが多いです。

BCPは大型案件に使われることが多く特に径が大きく量も大量に使い、基本的には受注生産となる為発注してから納期に数か月単位で時間がかかります。

BCRジュニア

BCRには一辺が200以下の物も存在します。

一昔前はBCRといえば径が200以上のものといった認識がありましたが2007年頃にBCRジュニアという200以下のBCRが出てきました。

呼び名としてはBCRジュニアやスモールBCRなどの呼び名で使われることが多いです。

BCRジュニアの厚みは6mm、9mm、12mm

BCRジュニアの径は150角や175角があります。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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