鉄骨工事で使う丸鋼ブレースとは

鉄骨を組んでいくときに四角い枠に対角に這わせ、耐震性を高めるためにブレースというものを設置します。

このブレースには丸鋼ブレース、アングルブレース、チャンネルブレース、コラムブレース、H形鋼ブレースなど様々な耐震の為に使う総称をブレースといいます。

その中で今回は中小鉄骨物件に使われる丸鋼ブレースを紹介します。

目次

丸鋼ブレースとは

丸鋼ブレースとは丸鋼と羽子板、ターンバックルで構成されたものです。

この丸鋼ブレースはターンバックルと呼ばれるネジ部分を回して広くして施工したり、長くなると撓みが出てきたりするので撓み防止として調整を行うことができます。

鉄骨外観塗装と同じ色を制作してもらえます。

塗装が特殊な場合には塗料の指定などをして制作してもらいます。

取付場所

丸鋼ブレースは梁の間に✕(バツ)になるように設置します。

通常は筋交い(すじかい)と呼ばれる設置がほとんどです。

筋交い(すじかい)とは柱と柱の間に丸鋼ブレースを✕(バツ)に設置する方法です。

梁に水平に設置する場合には水平ブレースと言います。

丸鋼ブレースは梁にブレースシートという切板を溶接して施工します。

ブレース販売してる主な会社

このブレースはJIS規格品を使用しないといけません。

建築用丸鋼ブレースを販売している有名な会社

フルサト工業㈱  JIS規格品 名称=フルブレース(フルサトだからフルブレース)

コンドーテック㈱ JIS規格品 名称=コンブレース(コンドーだからコンブレース)

とてもわかりやすい名称ですね。

この2社が全国的に有名です。

まとめ

ブレースというのは様々な材料で斜めに這わせる材料だということを覚えておきましょう。

中小物件で使われるものは基本的に丸鋼ブレースが多いです。

鉄骨の規模が大きくなってくると様々な材料で強度が強い材料を使います。

近年はブレースにもアンボンドブレースと呼ばれるメーカーが独自開発して商品などがあり種類が多くあります。

今回は丸鋼ブレースの知識を紹介しました。

鉄骨工事をしていれば必ず目にする商品です。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • はじめまして。
    丸鋼ブレースの納まりを検索していて
    こちらのHPにたどり着きました。
    他サイトも色々見ていたのですが
    梁間にクロスでブレースを取り付ける場合
    クロスする箇所で部材同士が当たってしまうように
    思われますが現場ではどのように納められているのでしょうか。
    ガセットプレートは同レベルに取付けられているように見える写真が多く
    ブレースの取付向きも同じで取りついているのが分かりません。
    お忙しいところ申し訳ありませんが宜しくお願いします。

    • 小袋様
      コメントありがとうございます。
      丸鋼ブレースは梁間の同じ高さでブレースシートが取りついています。
      あまり大きな径の丸鋼でなければしっかりと公差することができます。
      ターンバックルなどが交差部にきてしまうと取り付けが困難になってしまいますが基本的にターンバックルは交差部を避けた発注になっていますので中小物件では問題なく施工が出来ます。
      丸鋼以外のブレースだと高さが同じになると交差部が干渉してしまうのでなんらかの処置が必要です。
      ちなみに丸鋼で右左の高さを変えてしまうと全てLとRをブレースに記入して施工性も悪くなってしまうので同じにしておいて鳶職人に施工させるのが一般的ですね。

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