在来工法のことを在来(ざいらい)と略したりする人なども多いです。
在来工法と言われても結局どんな意味で使っているのか?
会話でこのフレーズが出てきても分からないまま終わらせている人も多いのではないでしょうか?
今回は在来工法とは元々どんな意味があるのか?どんな場面で使う言葉なのかを解説していきます。
在来工法(ざいらいこうほう)とは
鉄骨造や鉄筋コンクリート造が無かった時代には木造で柱と梁を組立て、骨組みを作って地震や風などの水平方向には筋交いと呼ばれる強さを出す方法で家屋を建築していました。
木造軸組工法(もくぞうじくぐみこうほう)や在来軸組工法(ざいらいじくぐみこうほう)などとも呼ばれるこことがあります。
この日本古来の伝統工法を発展させた工法を在来工法と呼びます。
在来工法は耐震性が良く建物が建った後の耐震補強などもやりやすく増改築なども容易にできるのがメリットです。
元々この木造建築の在来工法を取った言葉を鉄骨工事などに使われています。
鉄骨工事での在来工法とは
在来工法という言葉は鉄骨工事でも頻繁に使われており鉄骨工事では鉄骨在来工法といった呼び方で使われることがあります。
この言葉は鉄骨組工法と在来工法と組み合わせた言葉が鉄骨組在工法です。
作り方は木造の場合と同様で柱や梁を造って組立て建物を造る方法です。
一般的にはラーメン構造と呼ばれるS造で特定のメーカーに依存することが無くどこからも仕入れができる基本的な製作方法などは鉄骨組在来工法で設計図は書かれています。
在来工法のメリットデメリット
汎用性
コスト調整
現場実用に応じた対応
汎用性
コスト調整
現場の実用に応じた対応
工事現場の会話での在来工法の使い方
今まで在来工法とはどのような工法で作られてきたものかを解説しました。
工事現場の打ち合わせや会話などで使われる場合には少しニュアンスが違ったものに在来工法を使用します。
例えば横河システム建築やスタンパッケージのような特定のメーカーや窓口が限られているもの以外であれば在来工法と呼びます。
鉄骨造などの大きなくくりではとても分かりやすいですが部分ごとの箇所でも特定のメーカーを使用しない場合に在来工法と言います。
他にも仕口に関してもNDコアを使用する案件では無い場合には在来工法と言います。
在来工法をほとんどの人は略して「在来」といった文言で使うことが多いです。
在来工法という言葉自体は特定の工法の名称なのでくくりで使われると実際にはおかしい表現なのですが差別化したり特に指定品を使わなくていいといった表現などで使われることが多く会話の中でのニュアンスを組みとって打ち合わせを行っていくといいでしょう。
まとめ
在来工法は日本古来の木造家屋伝統の工法をもとにした方法です。
木造組工法や在来軸組工法とも呼ばれています。
鉄骨工事では鉄骨在来工法と呼んでおり鉄骨組工法と在来工法を組み合わせた言葉が使われてることが多いです。
柱や梁から建物を造る構造で現在はほとんどこの在来工法が使われています。
建築現場では特定のメーカーに依存しないもの名称として在来工法や略して在来と呼ぶ人が多くいます。
柱脚や仕口の部分などの細かな部分でも特定メーカーに依存しない場合にその部分を指して「在来工法になっている」といった使い方をします。
実際には在来工法は木造などで使われていた言葉ですが電話などで話す場合などが多い建築では元来使用する工法の呼び方を在来工法とした名称で使い固有名詞のように呼びます。
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