一般構造用鋼管のSTKRとは

STKRと聞いてもどんなものかわからない。

そんな人へ今回は一般構造用鋼管=STKRを解説していきます。

目次

STKRとは

STKRとは正式名称は一般用角形鋼管といいます。

角パイプという名称で良く取引されることが多い商品です。

SS400の商品なのですがSTKR400という表記をされることが多いです。

S=steel(スチール)
T=tube(チューブ)
K=kouzou(構造〔コウゾウ〕)※なぜか構造だけ日本語
R=rectangular(レクテングラー)〔長方形〕

それぞれの頭文字をとってつけられた名前なのです。

建築鉄骨には本柱と本柱の間に使う間柱に使われたり、胴縁のサッシ受けに使用することが多いです。

角パイプの種類

黒(クロ)

ドブメッキなどに使われることが多い。

カラー(赤錆)

小物件の建築鉄骨には使われることが多く通常指定がなければこのカラー材を使うようになっています。

グレー(グレー塗装品)

通常カラーと言えば赤錆ですが近年見た目の良さなどから本体鉄骨もグレー塗装が増えてきて胴縁もグレーで統一したいといった声が聞かれメーカーもグレー色の角パイプを製造しています。

ホワイト(メッキ品)

ブメッキよりは少し耐久性は落ちますが塗装品よりは強く、ドブメッキをする必要が無い為納期も早く、湾岸周辺では使われることが良くあります。

角パイプのサイズ

厚みはt0.8~t12までが一般的です。

角パイプには正方形と長方形があり、サイズは様々あります。

鉄骨工事に使われるのはカラー□2.3x100x100がメインに使われます。

鋼材店が通常在庫している長さ

角パイプは小径角のものになると定尺品は5.5mや6mしかありません。

中計画になると6m、8m、10m、12mが一般的です。

BCRとSTKRの違い

200角以上のコラムに関しては僕が入社した2006年頃はSTKR400とBCR295のどちらも使われていました。

当時はSTKRの方が価格が安く、価格を抑えるにはSTKRを使うことがよくありました。

しかし時代が進むにつれてBCR295が多く使われるようになってきました。

メーカーもSTKRの製造を少なくしてBCRを軸に製造するようになりました。

するとBCRの方が強度も強くてSTKRと同じ値段になった為、BCRが一般的に流通するようになりました。

今では200角以上のコラムのSTKRは希少価値でBCRよりも高くなってしまったのでBCRが当たり前になりました。

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この記事を書いた人

鉄鋼商社に勤務する営業マン。
鉄骨工事などを請け負い鋼材を扱って16年目。
鋼材を扱うと専門用語が多すぎて何をいっているかがわからなかった新人時代があり、そんな素人でもわかりやすいように解説します。
誰でもわかりやすく鉄骨工事のことをサクッと調べられるようなブログを運営していきます。

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