鉄骨工事に使う切板にはそれぞれ名前が付いています。
今回はH形鋼に付くスチフナーに付いて解説していきます。
スチフナーとは
鉄骨というのは重量物で様々な場所にチカラが加わり、それを支えることで建物が建っていきます。
しかし鋼材というのは一定以上のチカラが加わることで曲がってしまう恐れがあります。
そんなときにはサイズを大きくするか、局所的に力が加わる部分であれば補強材を入れるのが必要となります。
そんなときにはスチフナーを設けて座屈を防ぎます。
スチフナーは英語でStiffenerと書きます。
- かたまらせるもの
- 固くするもの
- 補強材
などといった意味があります。
リブプレートとスチフナーの違い
ガセットプレートの反対側に付いている板はリブプレートと呼ぶ人が多いですがスチフナーと呼ぶ人もいます。
リブプレートになるとコラム柱とベースプレートなどに三角形に切った補強材を付けるものをリブプレートと呼んだりするのでリブプレートの方が多岐にわたって使われることが多いようです。
H形鋼の中間のウェブ面にガセットプレートではなく、座屈止めに切板を両方に補強材として配置する切板をスチフナーと呼ぶ事が多いようです。
鉄骨工事の会話の中では「補強リブ」といった用語で使われることが多いようです。
中間スチフナーと水平スチフナー
中間スチフナーとは上からのチカラに対してせん断座屈に耐える為に設けられるプレートです。
せん断座屈とは変形してせん断するのを防ぐ役割を果たします。
ウエブ面とフランジ面に垂直に配置する板で、中小案件の鉄骨工事では中間スチフナーを使用することが多いです。
水平スチフナーも上からのチカラに耐える為に設けますがウエブのR曲がりを支える為のプレートです。
ウェブ面に溶接はしますが、フランジと並行方向に板を溶接して、補強していきます。
水平スチフナーはブラケットなどに設けられることがあります。
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