成り行き(なりゆき)とは通常株取引で使われる用語で成行注文といえば金額を指定せずに売買を行うことをいいます。
株では成行注文で約定してしまえば希望価格ではなくても売買が成立してしまいます。
今回は鋼材販売で使われる場合の成り行き(なりゆき)について解説していきます。
鋼材販売での成り行きとは
鋼材には様々な要因によって価格が変動してしまいます。
見積りをとった時点での価格と数日経ってから実際購入する価格は違うものになってしまう場合があります。
材料搬入の納期が少し先になる場合には押さえておかないと材料が無くなったりする場合もあります。
成りき行にしていれば早いもの勝ちになってしまい、いざ見積りをもらっていた材料を購入しようとした場合でもそこには材料が無くなっているといった事態が起こってしまいます。
見積りをもらった時点で成り行きにしていれば購入が少し遅れた場合に横取りされても文句は言えないというのを覚えておきましょう。
鋼材は材料不足や価格変動が起こる
鉄骨工事などの建築鉄骨では1つの物件に対して複数の業者が見積りを行います。
競争入札を行い業者を決定させていくのです。
その見積り時点では特殊な材料があったり、同じサイズの鋼材が大量に必要になる場合などもあります。
材料の有無などの確認も各々の業者が様々な場所に聞いて見積もりを行います。
相場が下がる分は利益は残りますが相場が上がった場合には赤字になってしまいます。
鋼材というのは材料購入時期によって品薄の商品があったり、価格が上がっていたりと変動が起こってしまいます。
このようなことが無いように材料を先に押さえることが大切になります。
鋼材を見積りを出す際に同じ業者に集中した場合に鋼材の見積りをもらった側は物件名などがわからないときには1物件分の材料しか需要が無いものの2社から見積り依頼があり倍の数量を見積りすることになります。
見積りをしたら材料販売を基本的には行わないといけないのでこういった場合に成り行きでお願いしますと言っておけば材料が無くなっても文句は言えないし、見積りした時点より金額が変わっていて文句は言えません。
「成り行き」は使い勝手がいいですが注意しておかないと材料が無くなったり、金額が変わっていたりするので注意して確認しておきましょう。
コメント