鉄骨工事の現場ではゼネコンとの打ち合わせ時や実際に施工する場面で普段使わない言葉がとびかいます。
今回は定着(ていちゃく)という言葉とはどのようなものを解説していきます。
建築業界ではこの定着は結構重要な役割を果たす概念なのでしっかり覚えておきましょう。
定着(ていちゃく)とは
定着がしっかりしていることで建物の安定をはかることができます。
定着という言葉は常に出てくるので部材とコンクリートの密着程度で覚えておくのが一番しっくりくるのではないでしょうか。
鉄骨工事を行うメインの構造物は地震や風、荷重など様々な外力にさらされます。
このチカラはとても強いものでコンクリートの埋まっているものが定着していないと構造物がズレたり壊れたりする可能性があります。
特に地震大国日本では定着というものに建物全体の安全性に影響がある為、厳格な基準が設けられています。
定着を正しく行うことで様々な外力に耐え安心して使用できる建物になるのです。
設計段階で定着に関する設計が行われてしっかりした施工を行うことが重要となります。
施工ミスなどが発覚して場合などには建物全体の耐震性が基準を満たしていないので建物の取り崩しなどになる恐れもあるので注意して行うべきです。
鉄骨工事ではアンカーボルトによく使う
アンカーボルトは柱のベースプレートに構造体を基礎にしっかり固定する役割を果たします。
コンクリートに埋め込むことで外れたりすることなく建物をしっかり固定し基礎と建物を唯一繋ぐ部材です。
定着が不十分だと自信地などに柱が動いたり、最悪の場合アンカーボルトが抜けて建物が倒れてしまう場合などもあります。
設計図に書かれているアンカーボルトの長さと径をしっかり守ってコンクリート定着をしっかり行えるよう施工を行うことが必要となります。
アンカーボルトには定着をしっかりと行う為に定着板(ていちゃくばん)というものを付けてアンカーボルトを施工します。
これもコンクリート定着をしっかり行う為の部材の一つなのです。
まとめ
建築物一つ一つの基準の数字で完璧に覚えてるひとはなかなかいません。
設計士やゼネコンですら完璧に覚えているのは至難の業です。
アンカーボルトの明確な記載が無かったり、施工状況などを踏まえて確認を行い施工しましょう。
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