鉄骨工事を行う上で安全仮設材は必ず必要になります。
鉄骨工事を請負う下請けには手配義務は生じない為元請けの建設会社に手配をお願いしないといけません。
今回は基本的にはこの設備を用意してもらっていれば建方時に問題ない種類を一覧にして紹介します。
目次
安全仮設材の種類
建方時に必ず必要なもの
水平ネット
昇降用梯子(イージークライマー、ライズタラップ)
親綱
スタンション
安全ブロック
コラムバンド
建方時にあると便利な物
介錯ロープ
トビック
水平ネット
水平ネットは梁間に人や物が落下した際に落ちた人を守る目的や下の人に工具などの落下物が当たらないようにする為に設けられるネットです。
梁に付けたネットフックに引っかけて取り付けて建てていきます。
水平ネットには規格のサイズがある為、サイズを確認して梁間の大きさにあったネットを注文してもらうようにしましょう。
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昇降用梯子(イージークライマー、ライズタラップ)
鉄骨柱を昇降する際に梯子を取り付けないといけません。
その際にはイージークライマーを取り付けて梯子を装着します。
柱に直接昇降設備を取り付けるライズタラップなども同じ昇降設備となります。
この昇降用の梯子は鳶職人が休憩する際や鉄骨周りに足場が設置するまではずっと使う為とても重宝します。
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親綱
親綱は梁上を移動する際に安全帯を付けて移動し、万が一墜落、転落したとしても下まで落ちないようにするために大梁上に張り巡らせる綱のこと言います。
梁の移動は平均台くらいのフランジ幅しかない部分を移動しないといけないので親綱を張り巡らせていないと落下の危険たとても高まります。
親綱は緊張器で締めこむ為ある程度長くても構わないですが梁一本に一本の親綱を使用する為、移動する大梁の本数は必要になります。
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スタンション
スタンションは親綱を腰の位置にに張り巡らせる為の途中の支柱になります。
一定数のスタンションを取り付けることによって親綱を撓むことなく移動しやすくできます。
スタンションは親綱支柱(おやづなしちゅう)とも呼ばれ、柱の上部と大梁のある程度の距離に設けることによって親綱をピンと張ることができます。
鉄骨の外周部分と大梁に取り付ける位置を確認して本数を出しておきましょう。
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安全ブロック
安全ブロックは人間が昇降する際に足を踏み外したり手が滑って落下してしまう可能性がある場合に万が一落下してもストッパーが掛かり落下を防いでくれる装置です。
梁上の移動などには親綱や水平ネットがあり、万が一墜落、転落したとしても安全帯を付けていれば災害にならずに済みますが梯子昇降の際に万が一落下した場合の安全設備が安全ブロックになります。
昇降時の危険に対応してくれます。
安全ブロックは昇降する梯子の数量手配してもらうようにしましょう。
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コラムバンド
コラムバンドはスタンションを建てられないコーナー部分に親綱を付ける為に柱に取り付けるバンドです。
建物で複数階ある場合にスラブと打たなければいけません。
スタンションを建てている場合にはコン止めが取り付けので邪魔になってしまいます。
柱にコラムバンドを取り付けることで親綱を建物周囲に張り巡らせることができ安全帯を付けて移動することができます。
R階には腰の高さに柱が来ない為、スタンションを設けて親綱を張るようにします。
コラムバンドは柱の本数分を階数分の数量を出しておきましょう。
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介錯ロープ
介錯ロープは鉄骨などの材料を吊り上げた際に直接触ったり、人間のいる場所で荷物が回ってしまい上手く収まらない場合などに介錯ロープを引き寄せて回したり、揺れなどを止めたりする場合に使用されます。
介錯ロープがあることで重量物の荷物から離れて荷物の回転を防いだりできることで他の荷物を傷つけたすることも防いだり、挟まれることも防げます。
3~3.5mくらいの長さを吊り荷の端に付けて移動を行います。
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トビック
トビックは鉄骨のジョイントの梁が大きい場合に下フランジ部分の本締めやタッチアップ作業を行う際に梁部分に簡易足場として折り畳み式で設置できる足場材になります。
中小案件では梁がそこまで大きくない場合には梁にまたがってボルトの差し込みや本締め作業を行います。
平屋であれば高所作業車などで行いますが、フロアが高くなったり物件が大きくなる場合などは梁が大きくなる為トビックと呼ばれる仮設足場が使われます。
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